囚われた少年✿ツイステ (ページ10)

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オンボロ寮ーーー自室夜

お風呂から上がって自室に行く。グリムは知らないうちに寝ていた

僕はベッドに寝転がって今日学校で読んだ本を手に取って続きを開く
夜更かししすぎないようにしなきゃな……

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朝ーーー

「グリムなんで先に行くのぉぉ!?」

僕は今廊下走ってます!!見事に昨日本を全部読みたくて気づけば3時になっていた。

朝は当たり前に起きれなくて寝坊した。グリムは居なかったから恐らく先に行ったのだろう
HR終わりのチャイム聞こえたし絶対遅刻だよね……

全力ダッシュは怒られそうだから小走りで急ぐ

「絶対怒られちゃうよ…………」

クルーウェル「よく分かってるじゃないか」

「うぐ…………っ！」

急に目の前に現れたクルーウェル先生。もちろん止まれるはずなくぶつかってしまった

「す、すみません！」

クルーウェル「何に対しての謝罪だ？」

「ぶつかったから……」

クルーウェル「もう1つあるだろう」

「…………遅刻、しました…………よね？」

まだ遅刻じゃない少しの可能性を信じて疑問形で聞いてみた

クルーウェル「もう1限目が始まっている」

「嘘!?」

クルーウェル「罰として反省文50枚だ」

「え゛!?」

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学校ーーー魔法薬学室

「50枚は…………」

クルーウェル「なんか文句でもあるか？」

「だ、だって、そんなに反省することないですよ……」

クルーウェル「一応言い訳を聞いてやる」

「本読んでたんです。それで、思った以上に入り込んじゃって寝るの遅くなって…………」

クルーウェル「なんの本だ」

「これです!!女の子が異世界に連れ去られて逃げられないってお話！意外と良かったですよ！」

クルーウェル「お前みたいだな」

「へ………………？」

クルーウェル「で？最後はどうなったんだ？」

「最後…………逃げようとしたけど捕まった……そもそも元の世界に変える方法なんてなかったみたいです」

クルーウェル「なるほど、な」

「あの、さっきのは……？」

クルーウェル「なんのことだ？幻聴でも聞こえているのか」

「幻聴!?」

クルーウェル「まぁいい。一回目だから許してやる」

「ありがとうございます!!」

クルーウェル「次から気をつけるように。授業に行け」

「はい！」