囚われた少年✿ツイステ (ページ18)

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オンボロ寮ーーー自室

呑気にバスケ見学して次も行く約束しちゃったけど、ここから逃げないといけないんだった

情報は結構集められた。あとは帰るだけ……帰るだけなんだけど…………どうやって帰ればいいのか……

異世界から帰る方法の本なんてないし……あ！

「スマホ!!スマホで調べれば…………」

僕はスマホで異世界からの帰り方を調べた

調べたが

「な、い…………か」

まぁ、そうだよな。異世界からの帰り方なんて……

「どうしたらいいの、？僕…………帰りたいよ……」

お母さん、友達、皆の顔を思い浮かべると涙が出てきた。もう一生帰れないかもしれない。もうお母さんに会うこともご飯を食べることも出来ない。友達と話すことも遊ぶのもできないなんて

グリム「どうしたんだゾ……？」

「なんでもないよ、！ごめんね」

グリムは心配したように顔を覗き込んでくる

「あ、そうだ！エースとフロイド先輩が部活見に来てって」

グリム「いいんだゾ!!行くんだゾ！」

「今度行こっか」

・

放課後ーーー外廊下

エースとデュースは授業でやらかして今補習中らしい
外廊下から見える景色は好き。異世界だけあって世界が凄い輝いて見える

学園長「………………くん」

僕は窓際に肘をついて外を眺める。今から帰る生徒や部活に行く生徒が見える

学園長「監…………くん！」

部活……少し気になる。昨日バスケ見たから他の部活も見てみたいな

学園長「監督生くん!!」

「は、はい！」

外に夢中で全く気づかなかった

「す、すみません全然気づかなくて……」

学園長「構いませんけど……薬、飲んでます？」

「薬…………？」

学園長「疲れているようなのでそれ用に薬を出してクルーウェル先生に届けるようお願いしたんですが……」

「あ、飲んでますよ」

本当は怪しくて飲んでないなんて言えない

学園長「それは良かったです!!」

「あの、学園長。少しお話をしたいんですけど……」

学園長「えぇ、いいですよ」

「えと、エース達に伝えてから行ってもいいですか？」

学園長「はい！では、学園長室で待ってますね!!」

「はい！」

僕は決めた。学園長から聞き出す、この世界のことを。1番はどうやったら帰れるのかを