9話 産屋敷あまね ページ14
"産屋敷"への道中、あまね様は
終始肩の力が抜けない私を察してか、優しく言葉を
かけてくださった。
その中で、鬼殺隊の戒律や構成、
無一郎と有一郎が"始まりの呼吸"と呼ばれる最古に
して最強の剣士の一族の末裔であること…
そして、
昨夜目覚めた無一郎のこと________
.
.
「______え」
驚いた、
いや
驚いたと言うよりむしろ
安堵したような気持ちもあった。
しかし_______
私の心に、ぽっかり穴が開いたような、そんは
感覚がした。
.
.
目覚めた無一郎には、
鬼に襲われる以前の記憶が全くないと言う_______
.
.
不思議な感覚に、
身体は一度動くことをやめた。
瞳から、涙が溢れた。
悲しくない、
悲しくなんてない…
むしろそれでいいんだ。あんな悲しいこと、忘れて
しまえばいい。
そうすれば無一郎は、
悲しさなんて知らなくていい_______
気がつくと、泣き崩れる私の肩を
あまね様は優しく抱きしめてくれていた。
彼女の手は、
優しく、
暖かく、
私が壊れないように、繊細に…
まるで母のようだった。
あぁ、この人は________
すごく優しい人なんだ。
彼女は、あまね様は表情こそ薄いけれど、
きっと産屋敷家の御内儀としてか、
様々な悲しみ、苦しみを手にしてきたのだろう。
彼女からは、
悲しい優しさが深く、深く伝わってくるのが
抱えられた肩越しにひしひしと伝わってきた_______
.
.
.
そうして、私の涙も止み、
日が西の山に傾き始めきた頃…
どれほど歩いたろうか。
生まれてこのかた、住んでいた山すら出たことのなか
った私には、ここがどこなのかすらわからない。
しかし_______
「藤の花の…家?」
そこには突如として、
藤の花に囲まれた大きなお屋敷が現れた。
「はい、こちらが産屋敷でございます________」
ついに、
鬼殺隊の本部についた______________
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澪(プロフ) - 匿名な鬼殺隊員さん» ありがとうございます!直しておきますm(__)m (2019年10月21日 7時) (レス) id: 17e86f282f (このIDを非表示/違反報告)
匿名な鬼殺隊員 - 設定キーワードの所の漢字が時任になってますよ〜ただしくは時透だと思います〜 (2019年10月21日 2時) (レス) id: 3f11779d5f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - むい君ラブさん» むい君ラブさん暖かいコメントありがとうございます!本日更新予定ですので今後ともどうぞよろしくお願いします!! (2019年10月18日 18時) (レス) id: 17e86f282f (このIDを非表示/違反報告)
むい君ラブ - 面白いです!再新待ってます!!頑張ってください!! (2019年10月17日 22時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澪 | 作成日時:2019年10月8日 10時