5話 鬼殺隊 ページ8
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幼い頃、有一郎と無一郎が私の家に泊まりにきた時
母が私たちに語ってくれた"御伽噺"があった。
口を開いた母が私に語った言葉は、
おおよそあの時と一緒だった_______
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今からもう1000年も前のことです。
とある医師の手によって
"憐れな鬼"
が生まれました。
鬼となった青年は、元は貴族でした。
彼は病弱だったためいつも屋敷の奥で寝ていました。
ですから、
初めは自らが"鬼"であることに気づきませんでした。
しかしある日、
体調が良いので散歩をしようと部屋の外へ向かった
ところ、
差し込む日の光に全身の肌に鋭い痛みが走り喉は焼け
つくように乾くのを覚えました。
日が当たったのは彼の腕のみだったにも関わらず……
何かがおかしい、
彼は思いました。
するとそこへ、彼に仕える侍女がやってきました。
「どうなさいました?____」
(ドクンっ…)
彼女を見るや否や、
体が激しく脈を打ち、
喉は乾きを増しました。
…っ
………
一瞬、気を失ったかのように思いました。
気がつくと、
口の周りがほの温かく、何故か心地が悪い気がして
彼は袖で口元を軽く拭いました。
(ヌルっ…
変な感触がして彼は拭った袖先を見ました
そこについていたのは、
"血"___________。
手は真っ赤に染まり、
足元には先ほど現れた侍女が……
最早顔と腕の一部しか残っていない肉片となって落ち
ていました。
何故か、頭はとても冷静でした。
先程までの渇きは満たされ、清々しくも思えました。
そしてその瞬間、彼は悟ったのです。
自分が"人ではない何か"になったことを。
それを自覚した彼は、まず医者に問いただしました
しかし、医者は答えようとしませんでした。
怒った彼はその医者を殺しました。
そして彼は……
以降自らを"鬼"と名乗って、
欲望のまま、
まるで彼の皮肉な運命の八つ当たりをするかのよう
に、人々を殺し、貪りました。
やがて彼は"同族"を生み出すことに成功しました。
彼から派生した"同族"の多くは、
手に入れた力をひけらかすために、人間を殺すように
なりました。
そんな横暴な鬼たちから、人間を守るべく
立ち上がった剣士たちがいました_____________
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彼らは、
"悪鬼滅殺"を目論み、
政府から公認されずとも
人々を救わんとして、鬼を倒す術を編み出しました。
それこそが、
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"鬼殺隊"
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で、あると_____________
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澪(プロフ) - 匿名な鬼殺隊員さん» ありがとうございます!直しておきますm(__)m (2019年10月21日 7時) (レス) id: 17e86f282f (このIDを非表示/違反報告)
匿名な鬼殺隊員 - 設定キーワードの所の漢字が時任になってますよ〜ただしくは時透だと思います〜 (2019年10月21日 2時) (レス) id: 3f11779d5f (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - むい君ラブさん» むい君ラブさん暖かいコメントありがとうございます!本日更新予定ですので今後ともどうぞよろしくお願いします!! (2019年10月18日 18時) (レス) id: 17e86f282f (このIDを非表示/違反報告)
むい君ラブ - 面白いです!再新待ってます!!頑張ってください!! (2019年10月17日 22時) (レス) id: 8bf3196fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澪 | 作成日時:2019年10月8日 10時