9歩 ページ11
「シャオロ──」
「嘘やったん？俺たち、友達やなかったんか？」
それは私が言った言葉だった。一緒に居ていいと言ったのも、友達になれそうだと言ったのも。
「ごめん、シャオロン。私ちょっとおかしかったんや」
「A、A……」
「はいはい」
見かけによらず甘えたなんだな、と1人思いながらそっと背中に手をまわした。
ここまでされたら逆に羞恥なんて消え去ってしまう。
「私、自由なシャオロンが羨ましかったんやと思う。だからごめん、」
「俺のことが、？」
「正直ね」
「……そっか」
シャオロンと私は違うから、だから一緒に居ることは出来ないのではないかと思った。
明らかに住む世界が違うから。
「だったら、俺が自由な世界を見せたる」
「…ありがとう」
「恋愛感情が無くてもいいから、付き合ってくれ」
「え？」
今、シャオロンは何と言ったのだろう。唐突過ぎる発言に理解が追いつかない。
「Aは俺にそんな感情持ってないと思うねん。でもええんや、自由を見せるためには、付き合った方がええ」
「え？それは…え？」
「せやろ？」
パッと私の体から離れて、今度は右手を私の前に差し出す。
握手？手を握ればいいの？
「どうしても付き合う気がないなら、手ぇとらんでもええから」
今までの明るい太陽のような雰囲気からは想像もつかないくらい真剣な目で見つめられたことで、少しドキッとしたのかもしれない。
気付けばその手をとっていて、次に見たシャオロンは満面の笑みだった。
「よっしゃ！今日から念願のカップルや！」
「ね、念願？」
「そうや？だって俺、Aのこと好きやったもん！」
ストレートに面と向かって「好き」と言われたら嫌でも照れてしまうじゃないか。
私のことが好きそうな素振りなんて見せたことなかったのに。
でも自由に生きているシャオロンのことをずっと考えてしまっていたんだから、私にもそういう気持ちが少なからずあるということなのだろうか。
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岡崎 響(プロフ) - 甘夏さん» 大丈夫ですよ！むしろコメント大歓迎です(泣)最後までお付き合い頂いて本当にありがとうございました…！ (2018年1月18日 19時) (
レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
甘夏 - なんどもコメントしてすみません…。完結、おめでとうございます！最初から最後まで楽しんで読ませてもらいました！改めてしゃおさん好きになりました！ (2018年1月18日 18時) (レス) id: 8417dea29b (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - 中沢 琴葉さん» ありがとーーう！！無事に完結しました！(満面の笑み)どうしてもシャオロンに連れ出して欲しかったんだ…！ (2018年1月18日 18時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
中沢 琴葉(プロフ) - 完結おめでとーーー！！いやあ、最後まで素晴らしかったです…… 結婚式を抜け出すシーンのシャオロンを想像するとイケメン過ぎて惚れてまうやろーーー！！という気持ちでした。シャオロンが更に好きになった作品でした。好きなのでｼｬｵﾁｬﾝのファンやめます。 (2018年1月18日 18時) (レス) id: 611ee581e6 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - 甘夏さん» ありがとうございます！そのように言って頂けると本当に励みになり嬉しいです(嬉泣)完結までどうぞお付き合い下さい！ (2018年1月18日 8時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
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