145話 side 0 ページ3
夏祭りの会場は、たくさんの人がいた
ロボロは焼きそばとかフランクフルトとか、目に付いたものをどんどん買って、ほとんど一人で食べていた
ゾムはロボロと違って、買ったもののほとんどをシャオくんに食べさせていた
「ゾム､､もうやめへん､､？」
「なに？まだまだいけるやろ」
「もう無理､､」
「無理って言うから無理なんやって。もっと自信持てよ」
「意味がわからん､､」
そんなやり取りをする2人を横目に、ロボロが食べ物をくれたり
「A、これ食べる？」
「いいの？ありがとう」
初めて皆でまわるお祭りは凄く楽しかった
屋台を眺めながら歩いていくと、ちょうど端っこにパネルが置いてあるのが見えた
近づいてみると、そこには花火大会のお知らせが書かれていた
「花火かあ､､」
「花火見る？20時からやって」
「お、ええやん。見ようぜ」
ロボロと2人でそのパネルを見ていると、後ろからゾムが言う
シャオくんはと言うと､､､大丈夫ではないよね､､
「あっちのほうで上がるんやって！行こ！」
そんなことを思っていると、ロボロが私の腕を掴んで走り出した
後ろを振り返ると、ゾムもシャオくんの腕を掴んで走り始めたところ
ああ､､シャオくんが､､､もうダメかな､､
＊
「おおー！めっちゃ綺麗やん！」
「花火見るのなんて何年ぶりだろう､､綺麗､､」
花火大会が始まった
4人並んで空を見上げる
色とりどりの綺麗な花火が次々に打ち上げられる
「いや〜ほんま綺麗やわあ､､ってことで俺ちょっとトイレ行ってくる､､､まじでゾム覚えとけよ」
「お前大丈夫か？俺も着いてったるわ」
シャオくんの後ろを着いてロボロも歩いていった
「大丈夫？」と声をかけると、「大丈夫やで！」と意外に元気な声が聞こえてきた
でもあれだけ食べたらお腹痛くなっちゃうよね､､
「なんやあいつ、あれくらいで。弱い奴やな」
「もうちょっと優しくしてあげようよ､､」
ゾムがぼやくのに苦笑いすると、
「まあAが言うんやったら控えるわ」
と親指を立てた
「火の粉が降ってきそうだね」
「せやなあ、もし降ってきたら守ったるわ」
冗談ぽく言ってみると、ゾムは私の頭上に手をかざしてみせた
「うん、ありがとう」
「おう、どういたしまして」
笑い合いながら見る花火は、昔に見た花火よりもずっと綺麗だった
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岡崎 響(プロフ) - きっくんさん» 初コメありがとうございます！そのような言葉を頂けると本当に励みになります…!!(嬉)これからの番外編もよろしくお願いします！ (2017年9月28日 6時) (
レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - 柚杜さん» ここまで読んで頂き、ありがとうございます！！番外編も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2017年9月28日 6時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
きっくん(プロフ) - 本編完結おめでとうございます！そして、初コメ失礼します。ずっと読ませていただいていて、とても面白く、こんな文章を書けるようになりたいなぁとずっと思ってました！お疲れ様でした、そして番外編楽しみにしてます！ (2017年9月28日 0時) (レス) id: 236ac4ced7 (このIDを非表示/違反報告)
柚杜(プロフ) - 完結、おめでとうございます！読んでいくうちにどんどん引き込まれていって、毎回更新されるたびに読みに来てました！番外編も楽しみに待ってますね！ (2017年9月28日 0時) (レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - 奈希さん» ありがとうございます…!!更新止めてしまってすみませんでした…(泣)どうか完結までよろしくお願い致します！ (2017年9月17日 10時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
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