160話 side 0 ページ18
「いや〜ほんまに良かったなあ」
「とりあえず一安心、って感じかな？」
「せやな〜、俺も勉強頑張るわ」
ロボロとシャオくんが居残って勉強すると言ったから、ゾムと2人で学校を出た
「じゃあ、また明日ね」
「あ、待って」
「ん？どうかした？」
帰ろうと背を向けたところを呼び止められて振り返る
「もうすぐ、クリスマスやん。…良かったら、どっか出かけへん？」
少し言葉に詰まりながら、そう言われた
「…え､､いいの？」
「合格祝いも兼ねて、2人で出かけようや」
「うん！行きたい！」
ゾムとクリスマスに出かけるのは今年で２回目
凄く嬉しくて、自然と笑顔になった
＊
そして、待ちに待ったクリスマスがやって来た
今日の放課後をずっと楽しみにしていた
「受験勉強のことは気にしなくていい」ってゾムは言ってたけど、無理してないといいな､､
「A、行こ」
「うん、行こうか」
ゾムの隣を歩いて、去年と同じクリスマスツリーを見に行った
「今年も綺麗だね」
「な、今年も2人で来れて嬉しいわ」
同じツリーのはずなのに、去年とは少し違って見えるのは何でだろう
今年で最後だからかな
「飯でも食いに行くか」
「そうだね、どこに行く？」
「ん〜そうやなあ､､」
卒業したら、どうなるんだろう
楽しそうに笑うゾムの横顔に、少し胸が苦しい気がした
.
「A、」
「なに？」
「大学、合格おめでとう。これ、俺からプレゼント」
「え､､？」
不意に、小さな箱を渡された
白くて四角い箱
「きっと、似合うなって思ったから」
箱を開けると、そこには綺麗な黄緑色の宝石が嵌められたイヤリングが入っていた
「綺麗､､､」
「それ、今付けてみて」
ゾムはそう言うと、私の髪を耳にかけて、それをつけてくれた
急に近付く距離に、心臓が早鐘を打つ
耳に触れると、小さなイヤリングが揺れるのがわかった
「うん、似合ってるわ。俺が思った通り」
「ありがとう、ゾム。…でも、これ高かったんじゃない､､？」
「ええよ。俺の気持ちやから」
「私、ずっと大切にするよ」
思いがけないプレゼント、ずっと私の宝物
「初詣も、一緒に行こな」
「うん！」
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岡崎 響(プロフ) - きっくんさん» 初コメありがとうございます！そのような言葉を頂けると本当に励みになります…!!(嬉)これからの番外編もよろしくお願いします！ (2017年9月28日 6時) (
レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - 柚杜さん» ここまで読んで頂き、ありがとうございます！！番外編も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2017年9月28日 6時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
きっくん(プロフ) - 本編完結おめでとうございます！そして、初コメ失礼します。ずっと読ませていただいていて、とても面白く、こんな文章を書けるようになりたいなぁとずっと思ってました！お疲れ様でした、そして番外編楽しみにしてます！ (2017年9月28日 0時) (レス) id: 236ac4ced7 (このIDを非表示/違反報告)
柚杜(プロフ) - 完結、おめでとうございます！読んでいくうちにどんどん引き込まれていって、毎回更新されるたびに読みに来てました！番外編も楽しみに待ってますね！ (2017年9月28日 0時) (レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - 奈希さん» ありがとうございます…!!更新止めてしまってすみませんでした…(泣)どうか完結までよろしくお願い致します！ (2017年9月17日 10時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
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