155話 side 0 ページ13
学祭が終わり、受験に向けての本格的な勉強の日々が始まった
皆も空き時間を見つけて勉強するようになり、私も先生と面接の練習を重ねた
そして、気づけば11月。入試前夜になっていた
今私がいるのは、受験会場の近くにあるホテル
「いよいよ明日､､､」
推薦をもらって、少しだけ夢に近づけたような気がしたけど、
正直、不安で仕方なかった
だって、今まで練習してきたけど、本番でコケるかもしれない
やるしかない、という思いでため息をついた
と、携帯が軽やかな音を立てた
見ると、それはゾムからの電話だった
「…もしもし」
どうしたんだろう？と思うのと同時に、少しだけ嬉しく思った自分
電話の向こうからは、「おう、ゴメンな急に」という声
「入試、明日やろ？」
「うん、そうだよ」
「Aのことやから、不安で落ち込んどるんちゃうかなって思ってな」
…私のことを心配してくれたんだ
ゾムの言う通りだった
少し前までそう考えていたんだから
「ゾムは、私のこと良く知ってるんだね」
「当たり前やん。高校入ってからずっと見てきたんやから」
「うん…ありがとう、ゾム」
ゾムの声に勇気をもらって、私は明日を迎えた
.
入試当日
すごく緊張していたけど、面接の部屋に入ると教授が笑顔を向けてくれた
「君が来てくれるのを待っていましたよ。どうぞ、座ってください」
「ありがとうございます」
教授のおかげで緊張が少しだけ解れて、練習の成果をちゃんと出し切ることが出来た
「はい、面接は以上になります。」
「ありがとうございました」
深くお辞儀をして、会場を後にした
.
「おはようA、入試お疲れ様」
「おはよ、ゾム。電話ありがとね」
「どういたしまして」
受験を終えて関西に戻ってきた翌日、教室に入ってゾムがそう言葉をかけてくれた
それを聞いて、改めて入試を無事終えたことにホッとした
「もうすぐ球技大会やもんなあ、」
「そうだね､､今年で最後だね」
高校最後の球技大会、私は今年もドッジボールに出る
そして、ゾムもそれを選んでいた
…ちなみに、長谷川くんもいる
「一緒に頑張ろうな」
「うん！」
こうして話しているだけで、昨日までの疲れが全部飛んでいった気がした
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岡崎 響(プロフ) - きっくんさん» 初コメありがとうございます！そのような言葉を頂けると本当に励みになります…!!(嬉)これからの番外編もよろしくお願いします！ (2017年9月28日 6時) (
レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - 柚杜さん» ここまで読んで頂き、ありがとうございます！！番外編も楽しんでもらえるように頑張ります！ (2017年9月28日 6時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
きっくん(プロフ) - 本編完結おめでとうございます！そして、初コメ失礼します。ずっと読ませていただいていて、とても面白く、こんな文章を書けるようになりたいなぁとずっと思ってました！お疲れ様でした、そして番外編楽しみにしてます！ (2017年9月28日 0時) (レス) id: 236ac4ced7 (このIDを非表示/違反報告)
柚杜(プロフ) - 完結、おめでとうございます！読んでいくうちにどんどん引き込まれていって、毎回更新されるたびに読みに来てました！番外編も楽しみに待ってますね！ (2017年9月28日 0時) (レス) id: 7d9db6dc60 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - 奈希さん» ありがとうございます…!!更新止めてしまってすみませんでした…(泣)どうか完結までよろしくお願い致します！ (2017年9月17日 10時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
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