紺碧の空を眺めて ページ31
街の東部、皆が眠る場所
そこは草木の緑と青い空に囲まれた綺麗な場所だった
石碑には皆の名前が彫られていて、大先生の名前もあった
「ねえ皆、」
その前に屈む
「戦争が終わって、暗い雲が全部無くなった」
「今日は快晴だよ」
「皆が戦ってくれたおかげだね」
一人ずつ、名前を呼んでいく
グルちゃん、トンチ、ひとらん、マンちゃん、シッマ、シャオちゃん、ロボロ、ゾム
そして、
「大先生､､」
最後の一人を呼んだ時、涙が零れた
「迎えに来てくれるって、言ったのに」
「私ね、戦争が終わったって聞いて、待ち切れなかった」
「この戦いが終わったら結婚しようって言ってくれたよね」
「嘘つきだね、本当に､､」
「二人で昔みたいな綺麗な空見ようねって。結婚して、子供作って幸せに暮らすんだって」
話していて辛くなる
今までのことが全てよみがえる
───こんなとこで何してんねん！はよ逃げんとやられるぞ！
───じゃあこうしよっか
───Aちゃんは強いなあ、
───Aちゃんに会えんくなるの嫌やもん､､
───Aちゃんが好きよ
───戦争が終わったら、俺ら結婚しよ
───ほんまに嫉妬してもうたわ
───結婚して､､子供が出来て､幸せになるんやろうなあ
───俺、ほんまに、好きやで。
───俺迎えに行くから。
───それまで、俺を忘れないでいてや
忘れるわけないよ
ずっと待ってたんだから
思い出すたびに悲しくて涙が頬を伝う
嬉しいことも、楽しいことも、幸せなこと全部分かち合えると思ってた
それなのに、離れたくないって言ったのは貴方なのに
私の前からいなくなってしまった
このペンダント、返せないじゃない
「俺がAちゃんの旦那になる日まで」
心に焼き付いているこの言葉
もう、大先生が私の旦那さんになってくれる日は来ないんだね
「ねえ大先生、どこかから私のこと見てくれてるの？」
「これから私がひとりで生きていけるように、見守っててくれる？」
彼が私に託してくれたペンダントは、私の胸の中で優しく揺れた
このペンダントと同じくらい綺麗な
紺碧の空を眺めて
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岡崎 響(プロフ) - ゆるゆるるるるさん» コメントありがとうございます！読者様が感動するような話を書きたかったのでそのような感想を頂けて本当に嬉しいです…!! (2017年8月30日 7時) (
レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
ゆるゆるるるる(プロフ) - 涙ボロボロです…休憩時間に読むべきじゃない……感動しました (2017年8月29日 18時) (レス) id: 61eed14801 (このIDを非表示/違反報告)
捨てられた寝ぇ猫(∂ω∂)♪ - <元寝ぇ猫♪ですー、あのあと目が腫れてしまいました^^:wそれほどまでに貴方のこの作品は美しく素晴らしかったです、実は小説で泣いたのは初めてですー長くでごめんなさい、、 (2017年4月29日 11時) (レス) id: 308487bf5b (このIDを非表示/違反報告)
ほのもえ♪@常日頃催眠不族民(プロフ) - 岡崎 響さん» はい！銃で何かを撃つ系のやつ、wrwrd!以外何故か飽きるんですよ…← (2017年4月3日 22時) (レス) id: 94d9874708 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - 寝ぇ猫♪さん» 読んでくださりありがとうございます！目は…大丈夫でしょうか…?(震え) (2017年4月3日 21時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
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