7話 side tntn ページ9
「なぁ、どうしても入るつもりないんかなぁ」
グルッペンが腕を組んで悩んでいる
多分ないと思うで。
「確か期限5月いっぱいじゃなかったっけ？」
「あと一人必要なんやったらAちゃんでなくてもええんちゃう？」
ひとらんに続いて俺もそう言った
「俺も今日勧めたけど気持ち変わってなかったみたいやで」
ゾムも鞄を漁りながら言い、
「あー、弁当教室に忘れたわ」
と呟いた
それとほぼ同時に響くノックの音
「はーい」
俺は席を立ち、ドアを開ける
そこにいたのはAちゃんだった
「あれ、どうしたん？」
「...これ、ゾム君の忘れ物です」
俺の目の前に出されたのは、たった今ゾムが「忘れた」と言った弁当鞄
「私はこれで」
俺がそれを受け取ると小さく頭を下げて行ってしまった
「誰や」
「Aちゃん。ゾムの忘れ物届けに来たんやと」
グルさんはそれを聞いて「なぜ部屋にいれんかったんや」と眉をひそめた
仕方ないやんか、言う前に行ってしもたんやから
ゾムに弁当鞄を渡す
「なあとんち、もしかしたらAちゃん僕らの会話聞いとったかもな？」
と、大先生が「可能性あるやろ」とみんなを見た
「それは俺に行ってこい言うとんか」
ドアの近くにいた俺はグルさんからの無言の圧力を受けて廊下に出た
まだそう時間は経っていないから学校は出ていないはず
小走りで生徒玄関を目指すと、玄関ホールにその姿を見つけた
「Aちゃん！」
呼び止めるとこちらを振り返って会釈をする
「帰るとこ悪いんやけど少しだけ話さへん？」
「はい」
Aちゃんは少し首を傾げたが承諾してくれた
「タイミング的に、俺らの話聞こえてたかもしれんと思って聞きに来たんやけどさ」
ホールに置かれた椅子に腰掛ける
Aちゃんは黙っていた
「ゾムが言うてたかもしれんけど、グルさんがな───」
「部活、どうなるんですか？」
「へ？」
言いかけたところでAちゃんが口を開いた
「今、警備部の皆さんは問題を抱えていて、私が入れば解決することで。だから私を勧誘しているんですか？」
話全部聞かれてたんかな
でもこれは事実
「間違ってはないな」
俺の言葉に考えるような素振りを見せる
「入部、もう少し ちゃんと考えさせてください」
Aちゃんは「失礼します」と言って玄関に歩いて行った
なんか、凄い子やなあ
グルさんが気にかけるのもわかる気がするわ
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レナ - 頑張ってください！番外編絶対見ます！トンシャオロボロ楽しみですううう！！ (2017年10月9日 8時) (
レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - レナさん» ああありがとうございます!!読み返して頂けているとは……(号泣) 文才も語彙力もまだまだ成長していきたいです！どうか番外編も見てやって下さい…*_ _) 長文大歓迎ですよー！^^* (2017年10月7日 8時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 1話から読み返しに戻って来た者です。やっぱり読んでいると、貴方様の文才、語彙力がすごいことすごいこと…！遅れましたが、本編完結おめでとうございます！これからも頑張ってください！長文失礼いたしました！ (2017年10月6日 8時) (レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
サラ男。(プロフ) - 岡崎 響さん» そうやって言ってくれるの嬉しい(;_;)まだ小説にしてないから全然大丈夫だよ！！がんばろー！ (2017年2月27日 12時) (レス) id: 610db604ae (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - サラ男。さん» ↓タグつけるの忘れてた！返信遅れてごめんね!! (2017年2月27日 6時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
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