13話 side 0 ページ15
「そいつサイテーやな!なんでAちゃんにそんなこと言うんや!?腹立つわあ」
眉間にシワを寄せて、コネシマさんは言った
「私の態度が、気に食わなかったんだと思います」
「そんなことないて!Aちゃんがそんなこと言われる筋合いないで!?」
私の言葉をすぐに否定して、「だってな、、」と小さい声で続けた
「俺、Aちゃんが笑ってくれて嬉しかってん。あぁ、この子こんな風に可愛く笑うんやって。
心開いてくれたんかなって思ってしまった。」
「...自分でも驚きました。その時以来、笑ったのは初めてだったので」
コネシマさんは、その時以来初めて、という言葉に悲しそうに眉をひそめた
「ずっと一人で、寂しかったやろ、、?俺は馬鹿やから、何も考えんで過ごしてきた。だから、Aちゃんの苦しみに共感することは出来へん。
でも、俺はそいつを絶対に許さん。Aちゃんの笑顔を奪ったんや、許されるわけがない」
「コネシマさん、、、」
私の両肩を掴んで真剣な眼差しで私を捉える
「Aちゃん。...いや、A。
ここでは、笑ってもええんやで。まだ怖いかもしれん、それなら少しずつ前に進んでくれたらええねん。
けどな、これだけは忘れんといて。
俺の前では、もう笑ってもええんや。」
目が離せなかった
真剣な瞳が、私をずっと見つめていたから
「だって俺、Aの笑顔大好きやもん」
嬉しくて、涙が零れた
「ありがとうございます、、!」
「あ、え!?泣かすつもりやなくて、、、す、すまん!!」
廊下の真ん中で私に頭を下げて、私が落ち着くまでずっと寄り添っていてくれた
「グルッペンとトントンは大丈夫やろ?あと大先生に、ひとらんもオスマンも。
あとは、、ゾムもシャオロンもロボロの前でも大丈夫やな」
「それ、、全部じゃないですか」
私はまだ泣きながら、フフと小さく笑みを溢す
「あ、ほんまやな!ハハハ!」
コネシマさんもまた大きく笑った
私の高校生活、さっそく変わり始めているんだ
まだ完全に、昔のようにはなれないけど
警備部を新たなスタート地点においたのは
大正解だった
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レナ - 頑張ってください!番外編絶対見ます!トンシャオロボロ楽しみですううう!! (2017年10月9日 8時) (レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - レナさん» ああありがとうございます!!読み返して頂けているとは……(号泣) 文才も語彙力もまだまだ成長していきたいです!どうか番外編も見てやって下さい…*_ _) 長文大歓迎ですよー!^^* (2017年10月7日 8時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
レナ - 1話から読み返しに戻って来た者です。やっぱり読んでいると、貴方様の文才、語彙力がすごいことすごいこと…!遅れましたが、本編完結おめでとうございます!これからも頑張ってください!長文失礼いたしました! (2017年10月6日 8時) (レス) id: d79a58f128 (このIDを非表示/違反報告)
サラ男。(プロフ) - 岡崎 響さん» そうやって言ってくれるの嬉しい(;_;)まだ小説にしてないから全然大丈夫だよ!!がんばろー! (2017年2月27日 12時) (レス) id: 610db604ae (このIDを非表示/違反報告)
岡崎 響(プロフ) - サラ男。さん» ↓タグつけるの忘れてた!返信遅れてごめんね!! (2017年2月27日 6時) (レス) id: cbd4920d57 (このIDを非表示/違反報告)
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