爆豪派閥から (ページ4)

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お昼はランチラッシュの作る学食を食べて教室に戻ると先に戻っていたお茶子ちゃんと梅雨ちゃんに呼ばれた。

「ヒーロー基礎学の時に三奈ちゃんに髪の毛をいじっていいって言ってたのが羨ましくて」

ケロっと笑いながらいう梅雨ちゃんは可愛い。

「どーぞ」

それだけ言って三奈の席を借りる

「ほんとにサラサラや」

「ありがとう」

「あーいた！！！！！！」

「あたしも触るー！」

走ってきたのであろう三奈はクシを持ってゴムをヤオモモから作ってもらっていたようだ。

結局A組女子全員に髪の毛をいじられる。

「こんなに伸ばしてんのに枝毛ないのすご！」

「てかクシあんま意味ないくらいなんだけど」

まぁ喜んでるみたいだし、髪の毛あげるのそんなに好きじゃないんだけど、たまにならいいかな。

「私フィッシュボーンしたい」

「絶対可愛い！んーでもヤオモモみたいな高い位置でポニーテールするのもありだと思う」

「全部試せばいいんじゃない？まだ時間あるし。私はそれより切島くんしか見えてないってやつの方が気になってるんだけど」

「あーっAちゃん自分で気付いてない？すごい声出してたよ？」

「…へ？」

「顔赤かったの切島だけじゃないし」

「それほんと？」

「ほんと〜。だからほんと切島しか見てないんだなって」

言われると急に意識してしまう。

タイミングがいいのか悪いのか、そんな時に切島くんは帰ってくる。

「切島見て！Aちゃんのポニテ！」

透ちゃんが切島くんをこちらに呼んでいる。

ちゃんと顔が見れない。

「おぉ。よくわかんねーけどいいんじゃねーか？」

「えー？なんかこう可愛くなったとか！ないの？」

「？だって元から可愛いじゃねーか」

首を傾げながらそんなことを当然のように言ってくれる。

…………………………そういうとこほんとにずるいと思う。