過去編1 ページ14
❁❁❁
今回はAちゃんと柳田さんの親戚集会でのお話です。
少し過去編になります。
❁❁❁
柳田side
「あー....行きたくねー.........」
そう呟きながら重い足取りで"ある家"の方向へ足を進める。
何を言おうか。
今日は親戚の集まり会なのだ。
帰りたい。
正直言ってめんどくさいし、オッサンと酒飲むくらいならバレーをしていたい。
それでも俺が出向いているのには訳がある。
Aの生存確認だ。
Aは叔母さんたちに虐待を受けていてここ最近はいつ見ても傷を隠すためか長袖を着ている。
親戚のみんなはそれに気づいているのだが如何せん何も言わないから、それもそれで腹は立っている。
「元気にしてるといいんだけどなぁ.....」
そんなこんなで親戚の家に着いた俺は「こんにちはー」と言いながら引き戸を開ける。
「あらぁ、将洋くんじゃなぁい、久しぶり〜♡」
「あはは、久方ぶりです、ははは」
乾いた笑いしか出てこない。
いい歳して旦那もいる人がなんで俺に媚び売ってんだ。
それより、Aはどこだ。
「あのー、Aって今日来てます？」
叔母「え、えぇ、来てるわ。」
そんなことより、と話をつづけようとする叔母さんを置いて大広間の中へ駆け込んだ。
「A、！」
他の人も居るので配慮をして少し小さめの声で名前を呼ぶ。
『.........まさくん。』
声に気付きゆっくりと振り返りながら俺の名前を呼ぶ。
意外とこの仕草が好きだったりする。
「ひさしぶり、元気にしてた？」
俺が聞くと
『あのカテイカンキョウでげんきにできてるほうがオカシイよ。』
そう返ってきた。
「元気そうだな。」
そう俺が言うと、『はなしきいてた？？』と怪訝そうに俺の顔を覗いてくる。
「聞いてる聞いてる、あ、お菓子いる？」
『いる。』
「即答かよ笑」
何時でも食い意地はってんな笑、と言いながらグミを渡す。
このグミはこの前Aが好きなやつだと言っていたやつだ。
『これ、わたしのすきなやつ。』
まさくんありがと、とぎこちなく笑う。
笑い慣れてない感じに心が締め付けられる。
「ん、いーよ。これぐらい。」
そう言ってAの頭を数回撫でた。
気持ちよさそうに目を細めるAはやっぱりどこか幼くて、
まだまだ子供だなぁ、と思った。
切実に家に持って帰りたい。
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せな - おもちさんのゆうじおにーさんとの物語と同じような小説をプリ小説のほうで作りたいのですがよろしいでしょうかもちろんでてくる人物も違いますし最初の一緒に住むところらへんを参考として小説を書きたいです無理なお願いかもしれませんがよろしくお願いします (3月10日 16時) (
レス) @page30 id: 384143e175 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - (お知らせの話)そうなんですか…ちょっと寂しいですけど確かに大変やと思うんで！他のも大変やのにいつもありがとうございました！ (2021年11月4日 0時) (レス) @page30 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - RIOさん» ありがとうございます！そう！担ぐんですよ笑、二人も笑。面白く思っていただけて嬉しいです！ (2021年10月29日 6時) (レス) id: 8a69192777 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - あ、テストお疲れ様でした！ (2021年10月28日 0時) (レス) id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 担ぐ(笑)二人も(笑)想像したら笑っちゃってめっちゃツボりながら読んでました笑 (2021年10月28日 0時) (レス) @page29 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おもち | 作成日時：2021年8月27日 12時
