ゆうじおにーさんと2

嫉妬3 ページ13

西田side




「ただーいまー、」



あれ？


いつもだったら出迎えてくれるAが、いつまで経っても玄関に来ない。



「宿題でもしてるんか、？」


と、不思議に思いつつ家に入る。




『あ、兄貴。帰ってたんだ。おかえり。』


返ってきたのはいつもより素っ気ない返事。


機嫌が悪いのかと思い聞いてみる



「おー、？どした？機嫌悪い？」



『まあ、だいぶ、』


「へえーそうなんって、え？！」



俺なんかしたっけ？！





あっ、


もしかして、この前つまみ食いしようとして半分くらい減った唐揚げの件？！



どうしよう、心当たりがありすぎる。


「あのー、俺なんかした？なんかしたなら謝るけど、なんの事か分からんくて、、」



『あの女の人だれ。』


「.....................ほぉ？？？？？」



あの女の人？？


誰だ？


最近なんてA以外の女の人に会ったことあるか？



あっ、









今日インタビュアーさん女性の方だったわ。






「もしかして、見てた？」

『バッチリ目に入った。』


「まじかぁ、」



あれあんまり見られたくなかったんやけどな。


すげーニヤニヤしとったから、


「あれはな、」


『そんなに私に知られるのがいやなんだ。』


どうせ彼女でしょ？いいよ、隠さなくても。といつも以上に眉間に皺を寄せながら言うA。








これ理解したわ。



「嫉妬したの？！」




『は？？』


そんな半ギレで来なくてもいーじゃん。




「なぁんだ、嫉妬したのか！あーね！！要は寂しかったんやろ？俺がおらんなるかと思って、」




そう言ってやればギクリと肩を震わせるA。




どうやら図星だったようだ。





『だったら何がいけないの。』




そう開き直るAに



「んーん！なんもいけなくない！むしろ嬉しい！！」




と、俺が言うと、本当に訳が分からないという顔をするA。






「それって結局俺とあの人が仲良さそうにしてたから不安になって嫉妬したってことだろ？」




『まぁ、うん。』



「てことは、それぐらいお前は俺のことが大好きなわけだ！！」



『まぁ、うん、？』




そこ疑問符つけんなよ、



「要するに、お前は俺のことが大好きで、俺もお前のことが大好きってわけ！」


「だから心配しなくていーよ！！」




可愛いヤツめ。



あれただの取材だし、と付け足せば


『良かった、兄貴がどっか行くかと思って



どんな拷問しようか迷ってたんだよ、』








前言撤回、。









お前やっぱ怖いわ！！！！

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