ゆうじおにーさんと

質問攻め ページ20

西田side



「んで？あの子誰？」


「いやぁ、俺の妹と言いますか、」


「お前妹いねーだろ。」


「ぐっ、.....」


「ほんとに。誰？」


「.........................拾った子です。」


「はぁ？」


「ちょ、祐希さん、声大きいですって！」





祐希さんの大声に反応してなんだなんだと他の人が集まってくる。


さすがにもう隠し通すことは無理と判断した俺は全てを話すことにした。




Aと出会った時のこと。



Aが俺の家に来たこと。





そして、今いっしょに住んでいること。





「俺、ちょっとその子と話してみたいな。」



そう言ったのは祐希さんだった。



「だってあの子試合中も休憩中もずーーーーっと無表情でお菓子食べてるんだよ？面白くない？」


ケラケラと笑いながら言う祐希さんにつられてか、

「まじで？(笑)」

「それはちょっと興味あるかも」

「西田が世話してるんだろ？」

「出来てなさそう(笑)」


などとAに興味が出てきたようなので、


別に悪い人な訳では無いし、まぁいっか！


と、Aを紹介する流れになった。





あ、早く迎えに行かないと









幼女side




おにーさんおそいです。


何やってるんでしょうかあの人は。


かえったらハンバーグをつくらせてやります。



ひまです。




「あれ？おじょーちゃんこんなとこで何やってんの？」



すごくおっきいふたり組にはなしかけられました。


どうしよう。


『おにーさんを待ってます。』


「おにーさん？誰のことだろ.....。｣


「そのおにーさんの名前とかって分かったりする？」




大きい人に聞かれたので



『にしだゆーじ』



って答えたら、



「「うそぉ？！？！」」



すごいおっきい声でびっくりされました。









おにーさんまだかな。

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