ゆうじおにーさんと

あさごはん ページ17

西田side




可愛いAに起こされて朝ごはんを作ってます。


何気に俺の前で笑ったの初めてじゃない？


いっつもあんな風だったらいーのに。




「Aー。朝飯ー。」



昨日同様、呼ぶと、走ってくるAは余程お腹を空かせていたのか昨日より速かった。




速度が。




「いただきます。」

『いただきます。』



俺よりワンテンポ送れて言われるいただきますはまだ舌っ足らずで、少しおかしいな、なんて。




なに笑ってるんですか、とAに言われたので「なんにも？」と返せば、足を蹴られた。






結構痛いなコノヤロウ。






『あ、そーいえばおにーさん。』


「？どした？」


『今日フトン買いにいかなくてだいじょーぶです。』



「え？.....なんで？」


さすがに毎日床はキツいだろ、、




え、もしかして、床の方が布団より気持ちよく寝れたりするん、、？



それは考えてなかったわ。




『おにーさんと、ねれば、いいかな、と』





予想外だった。

まさか、あのAが俺と寝たいなんてことをいうだなんて。



多分今俺の顔ニヤけてるわ。




「そんなに良かったんか？オニーサンと寝るの」




『うん。あったかかった。』





え、可愛くない？？？


うちの子可愛くない？？？








俺ってば包容力高め？




なんて、馬鹿な思考に走っていると





Aの耳がだんだん赤くなっているのを目撃したので







わしゃわしゃしてやった。







また蹴られた。









一応アスリートの足なんだけどね？？

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