百二十話 ページ39
屋上、空き教室、いろいろな場所をを見て回ったが何処にも黒田くんの姿が見当たらない。
仲間外れにされすぎて帰っちゃったんだろうか?
一旦校舎を出て木の生い茂る中庭へ足を進めると、前から明智くんを引き連れた徳川くんが歩いてきた
気まず…と眉を顰めて横を通り過ぎると不意に手を取られた
「久しいなA」
『…』
「あ、あのAさん。突然で申し訳ないんですが是非、僕達の仲間になってください。こちら側に着けば、Aさんは何も怖がらなくて済みます。家康くんも貴方に危害を加える気は無く、歓迎してくれます」
『明智くん…』
強く握られる腕が少しだけ震える。久々に向けられた明智くんからの言葉、視線、全てを懐かしみたいがそんな時間はない。
『ごめん、私…黒田くん探してるから』
「…手間を取らせたな」
あっさりと離された手に少し驚いたが、嬉しいことに変わりはない。少し不気味に思いながら木々の中へ足を進めていった
「家康くん、良いんですか」
「あぁ。Aは必ず、この家康に従わせる。何がなんでもな。」
だから今はまだ自由に羽ばたかせてやろう。と怪しげに笑う家康に明智は俯いて言葉を飲み込んだ。
木漏れ日の中、下を向いてベンチに座り込む黒田くんを見つけて駆け寄る。先に徳川くん達も来ていたのか
私の足音に気付き、持ち上げられた顔は酷く傷付いていて…見ているだけでも痛くなる
『ちょっ!黒田くん大丈夫⁉︎』
「お前か…」
『なんでそんな冷静なの…傷だらけじゃん』
そう言うと黒田くんは「はぁ…」と安心したようにベンチに仰向けになった
『この傷、徳川くんにやられたの?…私行ってくるよ』
きっと先程すれ違った時にやられたんだ。立ち向かったところで私に何ができるかは分からないが拳を握りしめて来た道を戻ろうとすると弱々しく手を取られた
「家康ではない。それに…行ったところでこんな震えた手で何ができる?」
『でも、』
「ふっ…お前も日下部も、でもでも言い過ぎだ。…別に俺は仕返しなど望んでいない」
少し穏やかな顔で私を見上げる黒田くんに何も言えなくなる。そんな顔、ずるいじゃないか
「なぁA。…もう少し、ここに居てくれないか」
『良いけど、気が済んだらすぐに保健室だからね』
「お前の付き添い付きか?」
『もち。最後まで見届けるよ』
「そうか…なら良い」
そう言い、黒田くんは隣に座った私の肩に頭を預けて目を閉じた。
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オタくん♀(プロフ) - 完結､､､だと､､､そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (
レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん？お、終わり…だと？嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています！何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい！ずっと待ってます！😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間取り | 作成日時：2022年9月10日 14時
