百九話 ページ28
翌朝、あくびをしながら教室に入ると何やらホワイトボードの前に人だかりが出来ていた。
とうとう肉山先生入院かな?そしたら少し嬉しい。
『おはよ、何事?』
「あぁ、Aちゃんおはよう」
「おいAこれ見てみろよ」
何だ何だと上杉くんや伊達くん、井伊くん達の間を進んで前に立つと騒ぎの原因、
［裏切り者は黒田 そしてまだ他にもいる］
筆跡を残さない為に文字を切り貼りされて作られた黒い紙が貼られていた
『…なにこれ』
「まさか黒田が…」
「あの野郎…裏切りやがって」
まさか、あの黒田くんが…?確かに7割裏切り者って言ったけど、冗談じゃん。昨日だって、笑って、話してくれて…
未だ信じられない気持ちの私はその紙を手に取ってぐしゃぐしゃっと丸めた
「っお、おい⁉︎馬鹿何やってんだよ‼︎」
「Aお前!裏切り者の証拠が何か残ってるかもしれねぇだろ⁉︎」
『知らない残ってない』
「お前なぁ…黒田と仲良いからってこんな事すんなよ!」
『うるさい、別に黒田くんと仲良くない』
「そこは否定しないであげてくれよ…」
バッと丸めた紙を榊原くんに奪い取られてしまい、みんなに怒られるが私は信じない。黒田くん本人から聞かないと何も信じないぞ
「A、黒田を信じたい気持ちがあるのかも知れないが…この密告があったんだ。分かってくれないか?」
『…知らない。黒田くんの口から聞かないと信じない』
「おい駄々こねるなよ、バブちゃん」
優しく話してくる伊達くんに良心が痛んだが、折れずに首を振ると酒井くんに頬をつねられてしまった。
『榊原くんそれ捨てるから返して』
「はぁ?それ聞いて易々と返すわけねぇだろ。A、ちょっと落ち着けよ」
『十分落ち着いてるんですけ…どっ‼︎』
「うぉっ⁉︎おい誰かA抑えろ‼︎コイツ見境なく飛び付いてくるぞ‼︎」
「榊原、その紙を私に渡せ」
「伊達は飛びつかれたいだけだろ‼︎」
呆れたように私を見ながら紙を伸ばす榊原くんの隙をついて飛び付いたが背の高い彼が手を持ち上げたら終わりだ。
くっ…と悔しがっていると背後から名前を呼ばれた
「A、来い」
「ほら呼ばれてんぞ!」
『…信長くんごめん今、取り込み中で…』
「みやびが呼んでいる」
『みやびちゃんが…?』
信長くんに呼ばれ、羽交締めしていた酒井くんの手が緩み一歩踏み出したがみやびちゃんの名前にギリギリ止まった
顔を少しずらすと確かに信長くんの後ろに控えているみやびちゃんがいた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 883人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オタくん♀(プロフ) - 完結､､､だと､､､そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (
レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん？お、終わり…だと？嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています！何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい！ずっと待ってます！😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：間取り | 作成日時：2022年9月10日 14時
