百話 ページ19
昨日は「連絡先教えてもオケ?」と聞いてきた飛鳥ちゃんと弥生ちゃんに『絶対ダメ』と釘を刺しまくっていて少し寝不足だ
溢れる欠伸を手で隠しながら教卓に立つみやびちゃんを横から眺める。じっ…と観察しているその目はクラスの中を見渡しており、私も真似してみる
目についたのは7割裏切り者(仮)の黒田くんだった。
黒田くんは窓際の机に座っていたが、少し笑った竹ちゃんが話しかけようと近付くと鬼の速さで逃げていた。ウケる。
少し笑える場面に口元を緩ませながら昨日、みやびちゃんの携帯に写されていた怪しい彼をチラリと覗き見る
『…みやびちゃん、あんまり怪しい動きはないね』
「けれど何か仕掛けるならきっと…今しかないですわ」
ふむ、ならば待つしかないか…と後ろのドアから信長くんが入ってきたのを確認して再びクラスを見渡していると今川くんが立ち上がった。
「あのさぁ!裏切り者が分かる方法だったらあるぜ」
「「「は?」」」
「今川、もうAを脅しても何も言わねぇぞ」
『なんで私脅されるれる前提なの?』
今川くんの言葉にクラス全体が反応し、呆れた顔の前田くんが私を指差して首を振った。
「別にAに聞かなくても良い。全員一斉にAから来たメッセージを開示すればいいだけの話」
思わずみやびちゃんと顔を合わてしまった。何故なら昨日みやびちゃんが怪しんでいた彼は…今、目の前で堂々と喋る今川くんだったからだ。
『大当たりじゃん』
小声でそう伝えるとみやびちゃんも小さく頷いた
「なぁ どうだ?一斉に見せようぜ」
「だが、裏切り者ならメッセージの開示を拒否するのでは?」
「バ〜カ。そしたらその時点でそいつが裏切り者決定じゃねぇか」
「その通り!」
一斉に盛り上がり始めたクラス内に心臓がバクバクと音を立て始めた。…裏切り者を知りたい彼らにとって、これをやらない選択肢など無いだろう
分かってはいた展開だが止められない。緊張と焦りで喉が渇いてきた。
「おいおいおい、裏切り者だと思われるぞ‼︎立て立て立て!」
今川くんを筆頭に井伊くん達も前田くん、上杉くんまでも携帯を取り出して開示しようとしている
渇いた喉を少しでも潤そうと唾を飲み込み、同じように焦っているみやびちゃんの手を握る
私が止めないと、少しでもみやびちゃんの為にならなきゃ…と大きく息を吐くと窓際に座る信長くんと目が合った
「"せ〜の"で見せるぞ」
何故か少し、少しだけ揺るがない彼の視線に安心できた気がした
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オタくん♀(プロフ) - 完結､､､だと､､､そんなーーー‼︎(T ^ T) (2023年1月2日 23時) (
レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
凛音 - …ん？お、終わり…だと？嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ (2023年1月2日 22時) (レス) @page44 id: 940717e19b (このIDを非表示/違反報告)
オタくん♀(プロフ) - 何度も見ています！何度見ても面白いし胸がキュンキュンしちゃうぐらい大好きです!更新頑張って下さい！ずっと待ってます！😄 (2022年11月21日 22時) (レス) id: 487a14ebf8 (このIDを非表示/違反報告)
真子ちゃん(プロフ) - 待ってます (2022年11月14日 15時) (レス) id: 955c1a3158 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 何度見ても面白いです😍更新頑張ってください！！待ってます！！ (2022年11月9日 23時) (レス) @page44 id: c191c4b3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：間取り | 作成日時：2022年9月10日 14時
