しあわせな物語【七つの大罪】弐

お祝い ページ10

「おし！〈七つの大罪〉も五人まで揃ったことだし祝いに飲みますか！！」


「「「おーーっ！」」」


メリオダスの掛け声に、各々意気揚々に返事をする。


キングが呆れた顔で「いつも飲んでるじゃん」と突っ込む。


店のテーブルを外に出して料理やお酒を運んで、大盛り上がり。


「酒あるー？」


「こっちは無くなったぞ〜〜♪次持ってこい次〜♪」


さっそく顔が真っ赤になるくらい飲んでるバンを適当にあしらってからAは店に行き追加の酒を取りに戻る。


「A、何か手伝うことない？」


「ありがとおーじょ」


「うんん」


エリザベスに軽い瓶数本を渡し、Aは見た目にそぐわない怪力で樽を持ち上げる。


「そ、そんなに持っていって大丈夫？持っていったらみんな飲んじゃわない？」


「酔っぱらい(バン)に絡まれると面倒だからさっさと潰して片付けたいの」


「あはは………」


子供らしからぬ返答エリザベスは苦笑いを浮かべた。



















「すっかり出来上がってんねぇ………この酔っぱらい共め」


「そうね…」


酒を手に帽子亭を出て、酔った皆の様子を見てエリザベスは再び苦笑いを浮かべた。


Aはジト目だ。


ゴウセルの歓迎会、ということもあってかいつもより盛り上がってる。


「お待たせ〜！」


「お酒持ってきました！」


「お〜♪待ってたぜ〜」


Aとエリザベスは持ってきたお酒をテーブルに置いていく。


酒樽を置きつつ、Aはゴウセルを拘束しているキングを横目で見た。


「再開早々なにやってんのあの二人、過去にいざこざでもあったん？」


「いや、ただゴウセルが空気を読めないだけだな」


「そう…」

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