【ヒプマイ】森で拾った緘黙少年【男主】

#30 ページ32

理鶯 side







_翌日_






目がさめると、見慣れない天井









あぁ、そうだ。昨日は左馬刻の事務所に泊めてもらったんだったな









隣に敷いてある敷布団にはセイが…







と、思ったが小官のすぐ横で寝ていた







寒かったのだろうか







そっと頭を撫でる








重たい体を起こし、立ち上がって着替える







ふむ、お座敷も悪くない






小官は朝食を作ることにした


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キッチンを借りて、トーストを焼く






このトースターとやらはとても便利だな








ベーコンと卵を焼き、ついでにサラダも作る








左馬刻「おー、理鶯…朝から元気だな」






理鶯「おはよう、左馬刻。キッチン借りたぞ」







寝ぼけた左馬刻と、左馬刻の服を掴んでいる…セイ？







左馬刻「俺様もさっき起きたとこでよぉ、様子を見に行ったら半泣きだったぞ。てめぇがいなかったから不安になっちまったんじゃねぇか？」







セイはグスッと鼻をすすると小官の元へゆっくり歩いて来た








理鶯「そうだったのか。セイ、すまない」







セイの目線までしゃがみ、頭を撫でようと手を伸ばす







…が、セイは自分の頭を守るかのように腕でカードした







理鶯「…ッ」







目をギュッとつぶったセイの顔には恐怖がうつっていた






優しく頭を撫でる







理鶯「大丈夫だ」








すると、セイはヘラッと笑った







左馬刻「、チッ…胸くそ悪いな(ボソッ」








左馬刻は聞こえるか聞こえないかの声量でそう呟き出て行ってしまった







一服だろうか…






理鶯「よし、では朝食にするか。セイ、手伝ってくれ」






「…(コクン」






小官はセイの傷を癒すことができるだろうか

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