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一人で静かに朝を迎える。
いや、二人でいた方が静かかもしれない。
起こしてはいけないと、静かに仕事に行く準備をしていたから。
だけど今朝はテレビをつけた。
私のちっぽけな恋愛話なんかより、世の中では大変な事が起きていて。
本当は、「先生」として、今日のニュースをチェックしておきたいんだよね。
今日の出来事や、季節の話、地域の話なんかも興味深い。
昨晩の食べかけのうどんを食べながら、みんなに話せるような事はないかと横目でニュースをチェックしていた。
別に「先生」が偉いとは思ってない。
偉いと思われたいわけじゃなくて、子供達の成長を間近で見守り、それに関わっていきたいと思ってるだけ。
本当に可愛くて、いつもパワーを貰っちゃってる。
昨晩、あんなひどい事言われて、ホント腹が立って。
だけど、もう一人は「応援してる」って言ってくれた。
大貴から受けたダメージを、裕太くんがフォローしてくれる感じになっちゃって。
やっぱり、裕太くんの事を考えてしまう。
昨日は、また、カエルの玉ちゃんをだして一緒に寝てしまった。
彼女、どんな子なんだろう……
彼女はいないと言ってたけど、いてもおかしくないから。
いつかショックを受けるといけないから、いるんだと思う事にした。
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仕事から帰ってくると大貴の車がなかった。
今日と明日、遊びに行くと言ってたから別にいい。
翌日も、車はなかった。
昨日なかった洗濯物が干されてるから、帰ってはきたんだと思っていた。
そして日曜日。
私もやっとお休みになり、なんだか疲れた一週間だったからのんびりする事にしていた。
そう、あの日から大貴からの連絡もないし、今日の予定も不明だから。
朝の家事を終わらせ、どうしようかと考えていた。
隣りに住んでるのに、何をしてるのか聞けないし、
実家に住んでた時のように、見て見ぬふりをする事が面倒になっていた。
たった二日間なのに。
いや、一応彼女だし。
こんな風に、ほったらかされる事にイライラしていた。
お昼ご飯は、前のコンビニでいいやと思い、うちを出た。
そして、すぐ気がついたのは大貴の車がない事。
そして、昨晩と同じ洗濯物が干しっぱなしだった事。
今朝早く出掛けるのに、面倒で洗濯物を取り込んでない可能性はある。
あとは単純に、帰ってきてないか。
泊まるって言わないんだ。
ケンカしてるから勝手にしてていいんだ。
なんかイヤな予感がして、ソワソワしだした。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2020年3月16日 19時
