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Daiki side



有岡「またお邪魔する事になって、ごめんね」




A「まあ、仕方ないね。行きが、混んでたし。

  逆に、いつもうちでごめんね。

  気をつかうでしょ?」




Aちゃんの気持ちが、いまいちわからない。

俺の事、嫌がってるのか、どうなのか。

また手を握って、俺の本当の気持ちを伝えた。





有岡「もちろん女の子の家に行くんだから、気をつかうけど。

  でも、Aちゃんと一緒にいたいから、すげー嬉しい」





A「そ・・・・・」





そう、小さくつぶやいて、窓の外に目を向けてしまった。


どんな表情なのか、わからなかったけど、優しく、手を握り返してくれたんだ。





そこから20分くらいで近くの駅に着いた。


途中まで伊野尾さん達と一緒で





伊野尾「あー楽しかったなー。

  Aの、新たな一面も見れたしー」




A「え?何?

  いつもと変わんないでしょ?」




八乙女「ふふっ、じゃあな、また!

  有岡、頑張れよ!」





有岡「あ、頑張ります!

  お疲れ様でした!」





A「バイバイ〜!」









乗り換えて、次の電車に乗った。

またこの前と状況が一緒で、終電近くの電車は、まあまあ人がいて座れず。

この前と違うのは、会社帰りのサラリーマンではなくて、

恋人同士が多かった。



腰を抱き合い、イチャイチャしてる人たちが多くて、ジェラシー。



俺もしてみたいけど、実は荷物がいっぱいで出来ないんだよ。




右手は、Aちゃんと俺の分の、さくらんぼの箱、二つ。

左手は、さっき買ってきた、着替え。




ガタンッ



電車が揺れて、ふわっと俺の胸元に、何かが入ってきた。







A「ごめん・・・・」



有岡「そのままで・・・・」




Aちゃんが俺につかまってくれたんだ。

つかまるというか、抱きつくが正解。



「ごめん…」って言って離れようとしたから、「そのままで…」って伝えたら、そのまま、俺に抱きついてくれてる。



Aちゃんの温もりが、全身に伝わって心地いいし、

電車の窓ガラスに映る俺たちが、カップルみたいに見えるから、すんごい幸せな時間だった。



それなのに…





A「次、降りるよ」





だよね。




今日は、一晩一緒に過ごせるんだから、もっといい事あるかもしれないし、


その前に、俺は気合をいれなくては!





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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年1月6日 20時

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