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有岡「あの、ちょっとあそこで着替え買ってきていいですか?」
大ちゃんは、国道沿いの24時間やっているジーンズショップを指さした。
伊野尾「よしっ!勝負パンツ、買ってこい!」
A「ちょっと…何言ってんのよ!」
大ちゃんは、慌ててファミレスを出て行った。
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そして、他三名が、こちらを見てニヤニヤしている。
高木「で、Aちゃんは、有岡のどこが不満なの?」
A「え?!不満な事はないけど・・・・・」
伊野尾「いい子だよー。仕事もちゃんとやってるし」
A「それは、わかってる」
八乙女「じゃあ、告白されたら、OKする?」
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そんな事、なんでこの人たちに言わないといけないのよ・・・・・
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思ってる事を、少しだけ話始めた。
A「私ね、ここ五年くらいお付き合いした人いないから。
なんか不安なの。
それに、また年下で…遊ばれるんじゃないかって。
おばさん扱いされて、捨てられるんじゃないかって。
それに、直属の部下だし。
部下に手を出したなんて・・・・・やっぱ、嫌だもん」
高木「で、好きなの?嫌いなの?」
そんな事は、もう十分過ぎるくらい自覚がある。
A「嫌いではない…」
高木「好きなのね」
A「え・・・・・」
伊野尾「年下とか、部下とか、どうでもいいんだよ。
Aの好きって気持ちが大切なの!
ちゃんと、有岡に伝えてやれよ」
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A「だって……」
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八乙女「おい、泣くなよ」
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だって、そんな事、自分から言えないよ。
好きで、好きで、仕方ないけど。
やっぱり、無理・・・・
入口のドアが慌ただしく開いて、大好きな人が入ってきた。
A「トイレ行ってくる・・・・」
逃げるように、席を立った。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年1月6日 20時