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ちょっとふざけながら、そう言ったら…
有岡「ねえ、車買ったら、一番に助手席に乗って？
いいでしょ？」
A「え･････あっ････うん」
私が、曖昧な返事をしたら、私の視界ギリギリのところで、震えてる肩が見えた。
グッと後ろを振り返ったら、伊野ちゃんと光くんが、やっぱり寝たふりをしてた。
A「ちょっと、起きてるなら目を開けててよ！！」
大ちゃんは、顔を真っ赤にして、進行方向から顔を動かさなくなった。
伊野尾「いや、寝てたんだよ。ちゃんと！！
お二人の邪魔をしちゃいけないって思ってね。
静かにしてたんだから」
八乙女「Aちゃんって、女だったんだな。
安心したよ」
A「どういう意味よ！
ずっと前から、女ですけど！」
高木「何････どうしたの･････」
A「もうね、いじめるんなら、査定下げるからね！」
伊野尾「なんだよ、権限、ねえんだろ！」
A「やっぱり、聞いてたんじゃん！」
八乙女「仕方ねえだろ、五人で乗ってんだからさー」
高木「何？告白でもしたの？」
有岡「えーーー！ちょっと！」
八乙女「やべえ、おもしれえ！！」
伊野尾「ホント！一気に目が覚めた」
高木「なんだ、まだしてねえのか…」
有岡「だからっ！」
八乙女「全員起きたみたいだし、次のサービスエリアで休憩しよ」
有岡「はい････」
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なんか、途中で分かんない会話があったけど、
せっかくの大ちゃんとの会話も、忘れかけちゃうくらい動揺しちゃって。
そんなに変な会話してたわけじゃないけど、やっぱり恥ずかしい。
連休初日の上り線は、とってもスムーズで。
現在、２１時ちょっと前。
すぐ東京ってとこの、サービスエリアで休憩する事にした。
助手席を降りると、リモコンキーでロックをしながら、大ちゃんが近づいてきて、
「危ないから」って、手をとってくれた。
A「ねえ、危ないって、子供だから老人だから？」
(有岡)「女性としてです」
そんな答えが返ってくると思ってなかったから、
何も言えず、大ちゃんの手を、ギュッと握った。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年1月6日 20時
