14 Daiki side ページ14
Daiki side
A「え････何？」
両手を握り、目を見てちゃんと伝えた。
有岡「Aちゃん…気が付いてると思うけど
俺、Aちゃんの事が好きです。
俺と、付き合ってください」
・
Aちゃんは、目をそらした。
座ったままでは、無理なので、立ち上がり、Aちゃんの腕を引っ張り、立たせてその細い体を抱きしめた。
俺の胸の中で、小さく「大ちゃん…」て聞こえたので、少し力を緩めたら、両手で胸を押された。
困った顔のAちゃんは、俺を見上げて、こう告げた。
A「私、年上だけど、それでもいいの？
それに、上司なんだよ。
大ちゃんには、若い女の子が似合うよ」
有岡「もう好きになっちゃったから、この気持ち止められないよ。
上司とか年上とか、関係ない････。
Aちゃんは、俺の事、好きじゃない？」
・
結構、自信があったのに、ショックだった。
すぐにOKがもらえると思ってた。
若い女の子って、いつもそれ、言うんだよ。
返事をしてくれなかったので、また抱きしめた。
それなのに････
それなのに、Aちゃんの腕は、ダランと下にさがったままで
俺の背中には回してくれなかった。
・
もう、我慢できなくて、Aちゃんの顎に指を当て、持ち上げ、そっと、キスをした…
角度を変え、唇を動かし、何度もキスをした。
キスが上手いか……確かめて･････
そう思いながら、舌を入れた。
音を立てて、舌を動かしたけど、Aちゃんの舌は答えてくれなかった。
・
でもね、この前みたいに、途中で「やめて」って言われなかったんだ。
力を抜いて、受け入れてくれたんだ。
舌を抜き、軽く唇を合わせてから、おでことおでこをくっつけた。
有岡「ねえ、俺の事、どう思ってる？」
・
しばらく、沈黙の後････
A「好き････
好きだけど、怖いの」
有岡「何が？」
A「ずいぶん男の人と付き合った事、ないし。
こんな私････また、すぐ捨てられちゃうんじゃないかって」
有岡「捨てるわけ、ないじゃん。
俺、ちゃんと大切にするから。
じゃあさ、一つ提案があるんだけど」
手ごわいぞって言われてた通りだったから、
一つ、提案をした。
・
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年1月6日 20時
