12 Daiki side ページ12
Daiki side
Aちゃんのうちのお風呂は、トイレが別にあるタイプで、すごく嬉しい。
今は実家暮らしだから、もちろん湯船にお湯がたまってるけど。
横浜の寮では、トイレと一緒のタイプのユニットバスだったから、ホント嫌で。
シャワーだけじゃ、嫌な人なので、こういうのがいい。
女の子だって、シャワーだけの人もいて････過去の経験上ね･････嫌だった。
この前と違う入浴剤が入ってるから、これも俺と同じで、気分で色んなの使ってるんだなって思うと、嬉しい。
・
って、そんな事思ってる場合じゃねえんだ。
バシャンッて勢いよく湯船から出て、温めのシャワーを浴び、気合いを入れた。
・
有岡「Aちゃん、お先でした」
そう言って、キッチンで何かしてるAちゃんの顔を見ると、口から、何か出てた…。
不思議な顔をしてる俺に、その口から出てるものを引っ張って見せ
A「やだ、さくらんぼだよ。美味しいね。ふふっ」
茎だったのか…
実の方を、モゴモゴ食べていた。
有岡「こんな遅い時間に食べてんの？」
A「大ちゃんも、あーーん」
人の話、聞いてねえし。
有岡「うんまっ！」
A「スーパーで売ってるのと、全然違うよね」
そう言って、口元に手をやり、種を出していて、そのままゴミ箱に捨てていた。
次に、俺の口元に手をやり、「はいっ！」と言ったので「何？」と聞くと、「種…」と言われたのでビックリした。
Aちゃんの手に、俺の口の中の種を、出してもいいって事？
この感覚についていけない。
これって、八乙女さんとか伊野尾さんにもやってるのかな…。
目をまんまるにして、手を出して待ってるので、ゆっくりと、その可愛い手の中に、種を出した。
俺の右手の人さし指と親指に挟まれた茎を、どうしようかと思ってたら
A「ねえ、この茎、口の中で結べる？」
そう言って、茎だけを口の中に入れ、黒目を上にしたり下にしたり、両手をグーにして、踏ん張ってみたり、首を傾けたりしている。
我慢できなくなって
有岡「プーーッ！やべえ、面白れーー！」
A「ちょっと、面白いって、私が？」
有岡「そうっ！うけるっ！」
A「ひどいっ！大ちゃんもやってみて！」
有岡「え････俺？」
右手に持ってる茎を、口に入れてチャレンジしてみた。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2017年1月6日 20時
