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A「もう、暗くなってきたね」




スマホで時間を見ると、6時を過ぎていて、ビックリした。



高木「あそこの展望台、行こ!」




そう言って、甲府盆地が見おろせる、展望台を指さした。





すっと手を繋がれて、みんなの後ろからついて行った。


大ちゃんの手が優しくて。


ちょっと引っ張られるように歩くのが、なんかいいかも。











「わーーー!!」





空は紫からグレーになるところで、


富士山も、影で真っ黒に見える。


眼下の甲府盆地には、光が灯り、


キレイな夜景となって、楽しませてくれている。




しばらく、みんなでその景色を見ていた。





大ちゃんが、手を恋人繋ぎにしてきた。





なんとなく、体を大ちゃんに預けてみたら、



今度は手をほどいて、腰に腕を回された。






ビックリして、大ちゃんの事を見上げたら


「ん?」って顔をして、こちらを見下ろした。






甘い香水の香りと、体を預けた右半分の熱っぽさと、


とってもドキドキしていて。



暮れていく富士を見ながら、


このまま、この温かさに抱きしめられていたいって思った。











3→←1 Daiki side 4/29



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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年1月6日 20時

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