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A「もう、暗くなってきたね」
スマホで時間を見ると、6時を過ぎていて、ビックリした。
高木「あそこの展望台、行こ!」
そう言って、甲府盆地が見おろせる、展望台を指さした。
すっと手を繋がれて、みんなの後ろからついて行った。
大ちゃんの手が優しくて。
ちょっと引っ張られるように歩くのが、なんかいいかも。
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「わーーー!!」
空は紫からグレーになるところで、
富士山も、影で真っ黒に見える。
眼下の甲府盆地には、光が灯り、
キレイな夜景となって、楽しませてくれている。
しばらく、みんなでその景色を見ていた。
大ちゃんが、手を恋人繋ぎにしてきた。
なんとなく、体を大ちゃんに預けてみたら、
今度は手をほどいて、腰に腕を回された。
ビックリして、大ちゃんの事を見上げたら
「ん?」って顔をして、こちらを見下ろした。
甘い香水の香りと、体を預けた右半分の熱っぽさと、
とってもドキドキしていて。
暮れていく富士を見ながら、
このまま、この温かさに抱きしめられていたいって思った。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2017年1月6日 20時