2 ページ2
・
有岡『飲み物買って帰るね』
有岡から返事があった。
本当は、豪華に外食でもしたいところだけど、節約していきたいから頑張って作る事にした。
チャイムが鳴って、有岡が現れた。
なんだかんだいって、毎日会ってるから新鮮味はない。
すでにスーツを脱いでスウェット姿だしね。
有岡「あー、いい匂い！」
A「節約しながら、栄養もとりたいし、こんなのしか出来ないけど」
豚丼、キュウリとキャベツの浅漬け、具沢山みそ汁、デザートに苺も並べた。
有岡「いや、すげーいいじゃん！
仕事してきたのに、悪いな」
A「ううん、たいしたことない」
有岡「はい、これ。
缶入りのスパークリングワイン。
A「あ、これお手軽でいいよね」
有岡「飲んだことあるんだ」
A「うん、ボトル一本は無理って時とか、バーベキューの時とかは便利なの」
有岡「あーー、俺ってちいせえな！」
有岡が急に大きな声を出した。
A「どうしたのよ。
会社で、背が小さい事いじめられたの？」
有岡「あのな、俺は保育園に行ってるんじゃないの。
そんな事でいじめられたり、するかよ」
A「だよね」
有岡「もういい！
ホント、鈍いっていうか、天然っていうか、何て言うか…」
A「ご飯、これくらいでいい？
今日は丼ぶりだから、この上に乗せちゃうね」
有岡「あぁ……」
何の事怒ってるのかくらい、分かってる。
バーベキューでしょ？
別に誰と行ったとか言ってないのにね。
A「有岡くんからご挨拶を」
有岡「えっ、挨拶って。
えっ、待って……
えっとね、今日から社会人の仲間入りをしたので、自立した大人になりたい！
そしてAを幸せにする！
以上……はい、乾杯しよ！」
口元が緩んでしまった。
それを言われると思ってなかったから。
有岡も照れてるみたいで、スパークリングワインのキャップを開けるのに手間取っていた。
乾杯用にだけ買ってきたから、グラスに注ぐとすぐ缶が空になった。
シュワシュワの気泡がキレイで、それだけで心が躍る。
有岡「はい、お疲れ様でした」
A「お疲れ様でした」
グラスを軽く合わせて、少しだけ口に含んだ。
シュワシュワがスッキリして爽やかな飲み口だった。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年6月20日 23時
