44 Yuta ページ44
Yuta
眉間にシワを寄せ、困っている。
「んー」って悩んで下を向いている。
A「それって、あのー、彼氏じゃない人に抱かれる事を許可するって事だよね」
玉森「うん、まあ……
あ、でも、俺は好きな人を抱きたいっていう……」
A「誰とでもって思われたらイヤなんだけど」
玉森「全然、そんな事思わない。
いい？」
A「よく知ってる、裕太くんだからだよ」
玉森「ありがと。
良かった」
車を出発させて、いつもサーフィンの後寄っていたバリを意識したラブホへ向かった。
助手席で、ずっと窓の外を見ているから、どんな表情をしているか分からない。
一番安い部屋が空いていて、二時間2700円、三時間4400円、この辺りをいつも使っていた。
**********
18歳以上の方は、少しだけ(大人編)に移動します。
すぐに戻ってくる事になるので、このまま読み続けても大丈夫です。
**********
浴室から出て、タオルを巻いたままの状態でドライヤーをかけてあげた。
俺の髪は届かないから、自分でやるんだけど、その間にベッドの方に行ってしまった。
着替えて、化粧を直している。
口紅をした後、昔から良く言ってた台詞を言い出した。
A「半分出すね」
玉森「今日はいい」
A「え、でも。
じゃあ、ディズニーのチケット代は半分出すね」
「うん」って返事はしなかったの、気づいたかな。
・
車に乗り込み、ディズニーに向かった。
現在14：30で、16：30頃には着く。
玉森「やっぱ、今日は特別だし、ワンデーで入っちゃおうね」
A「特別って何？」
玉森「いや、もう最後かなって」
自分で言うのは虚しい。
A「あぁ、なんだ、それか」
なんだ…って言うなよ。
A「特別って程じゃないけど、バレちゃったのかと思って」
玉森「なにが？」
A「んー、ここで渡しとくかな」
そう言って、自分のバッグの中をゴソゴソとしだした。
そして、俺に何かを差しだしてるけど、チラッと横目でみたら、リボンがかかった小さな箱だった。
進行方向を見たまま、聞いた。
玉森「何？俺に？」
・
・
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年5月12日 17時
