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A「うん、なんかね、裕太くん、ちゃんと本当の事話してくれてなかったみたいで。
自分が悪い事したってのがあったから、言えなかったみたいなの。
裕太くんっぽいなって思って。
お母さんもね、相変わらず私の事好きっぽかった」
母「そうなんだ。
まあね、ちゃんと言って欲しかったわね、もう大人なんだし。
あ、今だから言うけどね、息子の彼女と、息子のお嫁さんは違うっぽいのよ。
だから、もし裕太くんと結婚したとして、お義母さんに好かれるかは分からないのよ」
A「え、何それ」
母「結婚したら態度を変えるお姑さんって、結構いるからね、気を付けなさい」
A「ふふっ、結婚ね。
まだまだ先だよ。
仕事を、ちゃんと自分のものにしてからかな。
ねえ、お茶漬けとか出来るかな。
お腹すいちゃったー」
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お母さんは、残りご飯で鮭茶漬けを準備してくれて。
それを食べた後、お風呂に入った。
もう冬の入口だから、入浴剤の入った浴槽でゆっくりするのが楽しい時期。
夏の、あの日のキノコ公園の事を思い出していた。
怯えた顔の裕太くん。
やっぱり有岡がいない方がよかったよね。
激しい人見知りの裕太くん。
それなのに、高校の時に、有岡に向かって色々言ってたのは、私の為だって言ってたっけ。
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お風呂から出て自分の部屋に入り、ベッドの上に座ってスマホを開いた。
ずっと、そのアイコンだけを見てた日もあったけど、今日は思い切ってLINEをしてみようかと思って。
A『お久しぶりです。
今日、お母さんと会いました。
聞いてるかな？
あの時の話が、実は違うんだって聞きました。
裕太くんから直接聞きたかったな。
でも、最初にそれを私が否定したのは覚えてるから。
ちゃんと言えなかったのは私のせいだったんだね。
ごめんね。
ひと言、謝りたくて、連絡してしまいました。
おやすみなさい』
送信……っと。
只今の時刻は23時半。
バイトだったら、夜、遅いのかな？
返信に気づいたのは、翌朝で。
『遅い時間にごめんね』
と、夜中の一時半に送られていた。
久し振りの裕太くんからのメッセージに、少し緊張しながら読み進めた。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年5月12日 17時
