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14 別れ ページ14






A「ううん、大丈夫・・・」






玉森「実習どお?

忙しいよね」






A「まあ・・・」





もう、何回目かの実習なんだから、忙しいのは知ってるはず。


とその時、ペタンペタンとサンダルで歩く足音が近づき、その人影が公園の中に入ってきた。





玉森「あっ」
A「えっ」





私たちの目の前を通り過ぎ、斜め前にある滑り台にあがっていった。

え、何してんの。

もしかして、門の所に、足が二本見える現象出てた?

うちから、有岡んちじゃない方に出てくるから、気がつかなかった……





滑り台ののぼったところに座り、滑る方に足だけだして、ゲームをしだした。






玉森「連れてきた?」




初めて裕太くんがこっちを見た。





A「え、全然!

  連れてなんてこないよ」






絶対私達の声が聞こえてるはずなのに、聞こえないふりしてる。

あ、イヤホンしてるんだ。

裕太くんは、余計に話しづらそうな顔になってしまった。





玉森「仲良くしてるの?」





A「全然!

  有岡、就活もしないで女の子と遊んでばっかで。

  関わりたくない感じ」






玉森「よく知ってるんだね」






A「いや、おばさんが。

  お母さんから聞くだけ」






有岡「A、気を付けろよ。

  お前にも非があるみたいに、なりそうだぞ」






A「ちょっ……何よ。

  やめてよ、入ってこないで」






あのイヤホン、聞こえてないの?






A「ごめん、あの日……駅で会った日、泣きながら帰ってきた時に、有岡と家の前で会ったの。

  だから、心配してくれてるんだと思う」






玉森「そっか……

  ほんと、ごめん。

  色んな人誘ったんだけど、行けそうなのが彼女だけで。

  二人だけで行くのは良くないって思ってたんだけど、彼女的には気にしないっていうんで」






A「それは、裕太くんの事、好きだったからじゃない?

  っていうか、裕太くんに彼女がいるって、知らなそうだったよね。

  内緒にされてるの?私……」






玉森「えっ、いや……知ってるよ。

  ほら、みんなでバーベキューとかスノボとか行ったじゃん」





A「それって、カップルの人達ばっかだったじゃん」












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作者名:やまぱん | 作成日時:2019年5月12日 17時

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