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たしか、これをキレイにする方法があるはずだけど、またあとで調べよう。
黒ずんだアクセサリーを見たら、なんだかスニーカーも心配になってきた。
やっぱり穴の開いたスニーカーにしようって思って、
メッセージカードと巾着だけ出して、あとは元の場所に戻した。
神様のイタズラなのか、なんなのか。
ラブレターを見つけてしまった。
そして、お風呂で、有岡の連絡先聞けばよかったかなって思ってたとこだったし。
今も、この番号を使ってるか分からないけど、デスクマットの下に、そのカードをそっとしまった。
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次の日から、保育実習が始まった。
何度か経験してるけど、やっぱり大変で。
必死だった。
早番だったので18時半にあがらせてもらって、帰りにちゃんとスニーカーを買ってきた。
帰ってからも、保育日誌を書き、翌日の指導計画を立てる。
ニ時間くらいかけて書き上げた。
今日は0歳児だったけど、二週間の間に他のクラス見て。
最後の責任保育は五歳児をみると言われている。
あとは、実習最後にみんなにプレゼントするものを、考え始めた。
何にしようかな。
アンパンマンじゃ、赤ちゃんっぽいもんね。
折り紙でお花の形のメダルを作る事に決めて、ちまちまと作り始めた。
嫌な事を考えなくて済むんだよね。
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金曜日になりやっと一週間終わった。
保育園は土曜日だってやってるけど、実習生は土日がお休み。
それなのに気持ちが晴れないのは、裕太くんが帰国するから。
案の定、金曜日の日付が変わる少し前、メールが来た。
その着信を知らせる音で、心臓がドクドク鳴り始める。
呼吸を整え、一度目をギューってつぶってから、メールを開いた。
玉森『遅い時間にごめん。
明日会えないかな。
一時間くらい時間を作って欲しいんだけど』
とうとう来てしまった。別れを告げられるその時が。
いや、私からふるんだった。
有岡と約束したし。
何時がいいかと言われても･･･
夜の方がいいか。
そのまま寝ちゃえばいいんだから。
A「20時にキノコ公園で」
玉森『分かった』
なんだか気持ち悪くなってきて、眠れそうにない。
大きな紙袋をだし、裕太くんとの思い出を、そこに詰めることにした。
ぬいぐるみ、ストール、洋服、キャップ、アクセサリー、写真、CD･･･
一つ持つ度に、色んな思い出が蘇る。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年5月12日 17時
