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あっ、この番号……
下四桁が「0415」……
どこかで見た番号。
この数字の羅列……
白いスニーカーと一緒に入ってた、ラブレターに書いてあった電話番号……
あたふたしてるうちに、一度電話が切れた。
ドキドキしてる。
どうしよう。
もし何かあった時の為に、あのラブレターは持ってきていた。
「何か」とは、例えば地震があって、お母さんと連絡取れない時とか。
電話番号が今も使われてるか分からないのに、大切にしまっている。
急いで引き出しからそのラブレターを出し、さっきの着信履歴と照らし合わせた。
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同じだ……
そして、有岡が私の電話番号を知っているのは、心当たりがある。
もちろん、お母さんに聞けばすぐ分かるけど。
実は、車の中でお願いした事を、手紙に書いて有岡んちのポストに入れようとしていた。
お母さんの事、よろしくお願いしますって事。
だけど、うちの前でゴタゴタして入れられなくて。
仕方なく、車の助手席の後ろにあるポケットに、そっと入れてきた。
念の為、電話番号も書いておいたから、それを見つけてたら知ってるはず。
プルルルル‥‥
はっ！
また電話が鳴りだした。
思い切って、出てみる事にする。
・
A『もしもし……』
『もしもし…』
もう、この『もしもし』で、ビンゴだって分かった。
有岡『有岡だけど』
自分の事を、有岡って言った。
A『うん…どうした？』
有岡『見てたよね？』
A『えっ……
ってか、何してるの？
え、旅行？
え、何 何？』
有岡『そっち行っていい？』
A『え、やだ。
え、なんで？』
有岡『だから、それを話に行っていい？』
A『……うん。
201号室』
有岡『うん、待ってて。
切るね』
A『うん』
ッツーー
すぐ電話が切れた。
えっと、なんだっけ。
有岡が来るんだった。
部屋、キレイだよね。
お茶とか、出すべき？
私の格好は、スキニーにパーカーっていういつものスタイルだし。
え、どうしよどうしよ。
落ち着きなくしてたけど。
とりあえず、玄関のドアの前で待った。
ピンポーン
インターフォンで出るのをやめ、ドアの前で「はい」と声を出した。
有岡『俺だけど』
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年5月27日 23時
