検索窓
今日:5 hit、昨日:64 hit、合計:139,281 hit

48 Daiki ページ48

Daiki




有岡「え、何?」





A「こんな風に背中を向けてきた。

  見ないようにしてきたのね」





顔だけ少し振りかえっている。






A「それなのに、有岡がこっちに来てからは、こんな風に寄り添いたくなって」






ソファーに座ったままだから、角度がおかしいけど。

斜めに向けた背中を、今度は俺の体の左側にピトッてくっつけてきた。






A「で、今日なんかは、こんな風に同じ方向を見て」





ソファーにちゃんと座り直し、俺の隣りに礼儀正しく座っている。





A「同じ方向を見つつ、有岡の事も見れるようになった」





顔をこっちに向けて、ニコッて微笑まれた。






A「で、最終形態はこうしたい」





力強く言った後、ソファーから立ち上がった。

そして俺の正面に立った。

スッと差し出された手に、自然と手を添えると、軽くつかまれて引っ張られ、俺も立ち上がっていた。


揺れた瞳が真剣で、俺の事を上目づかいで見ている。













A「正面から向き合いたい」







なんだか久しぶりだなぁ。

女の子に正面からこんな風に見られるのって。

高校の頃、学校で告白された時以来かも。






トンッ





そんな事考えてたら、俺の首元にAがもぐりこんできた。






有岡「あっ…」




思わず声が出た。

Aは、俺の胸元に手を置き、顔を右に向かせてほっぺを押し付けている。






A「タバコの臭い、しないんだね」





有岡「だって、やめて10日以上たってるし」





A「ホントに辞めてるんだ。

  で、その手、そのままでいいの?

  いいよ、別に……」





AにOKもらうまでは、抱きつかないしキスもしないと決めている。

だから、行き場を失った手を、上に向けてあげていた。

『いいよ、別に……』の後に、抱きしめてもいいよって事なんだろうけど、やっぱダメだ。





手をあげたまま、





有岡「タバコの臭い、したほうがいいの?」






A「どんなかなって思って」






有岡「どんなって、臭いんだろ、前に言ってたじゃん」






A「そうだけど。

  彼氏の匂いだったらいいかなって。

  ねえ、誰でも吸えるのかな?」






有岡「え、俺だって最初はむせたけど。

  吸ってみたいの?」






A「んー、いや、タバコ吸いたい時ってどんな時かなって」






なんだか奥歯に物が挟まった言い方が気になった。



49 Daiki→←47 Daiki 幼馴染とは



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (219 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1196人がお気に入り
設定タグ:有岡大貴 , Hey!Say!JUMP , Daiki
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やまぱん | 作成日時:2019年5月27日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。