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A「教えてないじゃん。
アヤちゃんと勉強した方がいいって言ってたじゃん。
私、フラれちゃった……へへっ」
有岡「へへっ、じゃねえだろ。
フッてねえし。
ずっと、好きだろ」
大貴が「好き」ってワードを言った瞬間、ピクッてアヤとかいう子が反応してた。
A「ねえ、私、大貴とゴールデンウィークぶりに会ったから、相談終わったら私の相談も聞いて欲しいんだけど」
今、私、最高に嫌な顔の、嫌な女になってる。
アヤ「あ、私、もう相談大丈夫だから……
大ちゃん、帰るね」
有岡「送ってく」
アヤ「ううん、彼女さんの話、聞いてあげて」
A「送ってってもらったほうがいいよ、暗いし」
私、こんな性格悪かったんだね。
絶対怒られるし、この場に二人きりになりたくないから、自分からこの場所を去った。
A「バイバイ、またね」
二人の事は見ないで。
自転車で数十メートル、全速力でこいで、全速力で自転車をとめて、慌ててドアのノブを引いた。
・
その後、送って行ったのか、そこでまだ話してたのか、分からない。
聞くのが怖いし、怒られるのも怖いし、携帯の電源を切っておいた。
あんな嫌味な感じで接した事を、深く反省していた。
大貴に嫌われたよね、絶対。
でもね、でもね、私の大貴だって言いたかった。
ずっとずっと片思いしてて、やっと付き合う事になったんだから。
でも、大貴との考え方の違いに悩んでる。
私より、友達……
もしかして、もう、私は友達以下だったりして……
テストが終わったから、ドーンって思いっきり気持ちも下がってくるのは笑える。
テスト中は平常心平常心って思ってたけど、解放されたら下がりまくる。
ベッドに寝転がり、目をつぶってイヤホンで音楽を聴く。
歌詞がずんずん心に入ってきて、辛いけど。
辛い時に、明るい音楽が聴けない性格だから仕方ない。
ビタビタになるのが分かってたから、横向きで寝ている顔の下にタオルをしいた。
気持ちが急降下して、涙が止まらない。
明日、ごめんねって言おう。
大貴が他の女の子といた事を怒ってるのに、ごめんは変だけど。
だけど、苦しくて会いたくて抱きしめられたいから。
目を覚ましたら、いつもの私に戻ってますように……
・
翌朝、携帯の電源を入れたら、大貴からメールが来てた。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年3月13日 22時
