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A「もしもし…」
有岡「おぉ、どうした？」
A「久しぶりだね」
有岡「そうだっけ？」
A「ゴールデンウィークに会った以来だから、二週間ぶり？」
有岡「そっか。
まあ、A、テスト前だったし、今はテスト期間中だし、仕方ねえよな」
A「ねえ、聞きたい事あるんだけど」
有岡「ん？何？
勉強は無理だぞ？」
A「うん。
あのね、今日、おばさん来てたの」
有岡「おぉ」
A「大貴の部屋にね、女の子がいるって。
彼女かしらねって聞かれた」
途中で小さく「へっ」って聞こえた。
有岡「おぉ、で？」
A「でって……
彼女がいるかなんて知らないって言った」
有岡「そっか、
それじゃぁ、Aの希望通りの答えだし、いいんじゃねえの？」
A「そうじゃないじゃん」
有岡「分かってるよ。
学校のやつと、テスト勉強してただけ」
A「二人で？」
有岡「うちの駅の隣りに住んでるとかで。
一人じゃ勉強出来ないって言うし、仕方なくな」
A「昨日も？」
有岡「まあ、昨日も来てたかな？」
A「昨日のメールで勉強してないって言ってたじゃん
……嫌なんだけど」
有岡「分かってるって。
強引で断れなかっただけだから」
A「私、昨日、眠れなかったし、今日だって食欲ないんだよ」
有岡「ごめんって。
でも、俺は何とも思ってないから、心配すんなって」
A「でも……
明日は、私と一緒に勉強して！」
有岡「え、いやー。
もう、約束しちゃってるんだよね」
A「えっ、断ってよ」
有岡「いやさ、その子にこの俺が勉強教えてるんだけど。
人に教えると、自分も理解していくっていうか。
いい勉強方法見つけたって思ったんだよね。
Aは、教えてくれるけど、俺バカだから、ついていけてないっていうか」
女の子と勉強することを正当化するために、必死だ。
最後に私の悪口も言った。
A「私と勉強したくないって言えばいいじゃん」
有岡「いや、そうじゃねえだろ」
A「だって、嫌なんだもん。
女の子と二人で部屋にいるなんて！」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年3月13日 22時
