22 ページ22
・
10時過ぎに、メールの着信音が鳴った。
やっぱり、大貴だ。
有岡『勉強？するわけねえじゃん』
ひと言だけ。
そして、ちょっと冷たい。
嫌われたのかと思ってると、なんでも冷たく感じるもんかな。
そこからまた、テスト勉強に戻るけど、なんか集中できなくて。
忘れたい忘れたいと思えば思うほど、ズーーンって重い気持ちになった。
・
・
翌日も、試験の後、図書館で勉強をしてきた。
家に帰り、大貴の自転車があるのが目に入った。
そして再び この人を嫌いと思う日がやってくるとは 思わなかった。
・
A「ただいま」
母「おかえりなさい」
有岡母「おかえりなさい。
お邪魔してます」
A「あぁ、こんにちは」
有岡母「そろそろ帰らないとな。
大貴ね、部屋に女の子がいるっぽいのよ。
私が帰ったのに気づかないみたいで。
もう、帰ったかしらね」
母「へー、大ちゃんの彼女？」
有岡母「いや、そう言う話は聞いた事ないんだけど。
Aちゃんは、知ってる？」
A「知る訳ありません」
有岡母「そうよね、もう学校違うんだし。
ごめんね、お邪魔しました」
・
いつものように、ヘラヘラと帰って行った。
・
A「お母さん、今日夕飯いらない」
母「何か食べてきたの？」
A「うん。
もう、お風呂入る」
母「具合悪い？
大丈夫？」
A「うん」
一応、様子がおかしいのは気がついたんだ。
もう、どうしたらいいんだろ。
おばさんがはっきり言ってたんだから、聞いてみようかな。
私の思い違いじゃないっぽいし。
昨日も、その子と？
・
気持ちを落ち着けてから電話してみようと思って。
お風呂に入って、少し勉強して、10時頃電話をしてみた。
出てくれるといいな……
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1022人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年3月13日 22時
