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有岡「まだ、Aと同じでいたいの」
A「17歳、早くなりたい！」
有岡「Aの誕生日、何しよっかな。
今年は、ちゃんと忘れずにお祝いするからさ」
A「ふふっ、そうだね」
プリントされたものを分けて、大切にしまって。
うちに向かって電車に乗った。
眠そうな顔の大貴を座らせて、うとうとする大貴を愛おしく感じた。
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駅前のファミレスで夕飯を食べてから、キノコ公園でバースデーカードを渡した。
有岡「え、ラブレター？」
A「ううん、バースデーカードだけど、まあそんな感じ？」
有岡「見ていい？」
A「え、恥かしいから家で見てよ」
有岡「分かったけど……
あのさ、今週の水曜日部活ないから、学校終わったら行っていい？」
A「え？うち？」
有岡「うん、バースデー記念でちょっと……」
ちょっとって、したいって事でしょ…
A「んー、じゃあ今日あげたCDを貸してもらうって事でいい？」
有岡「今日って、俺と出掛けてる事になってる？」
A「なってない」
有岡「そろそろ、言ってもよくね？」
A「え……そんなに会わないし、今のままでもいいじゃん」
有岡「付き合ってるって言った方が、もっと会える気がするんだよな。
もっと気軽にさ」
A「そうだけど……」
有岡「分かった、分かった。
おばさんにも、俺からちゃんと話そうと思ってるし、そろそろ考えといて」
A「うん……分かった」
小さい頃から、ずっと一緒にいた幼馴染と、年頃になって付き合ってるなんて、なんだか恥かしい。
言わなくたって、家の出入りも部屋の出入りも出来るんだし、いいと思ってるんだよ。
今日も大貴は私が玄関の中に入るまで、見ててくれて。
小さくバイバイをして、お別れした。
制服デート、楽しかったなー。
大貴、やっぱりカッコいいし。
すれ違う女の子達に、見られてた。
私も見劣りしないように、頑張らないとなー。
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水曜日は約束通り五時頃やってきた。
A「なんでピーナッツのTシャツなのよ。
この前買ったの着てるの、見たかったなー」
有岡「いいだろ、幼馴染んとこに行くんだからさ。
ほらっ、こっち、こっち来いって」
A「待って、CDをiPodに落とす準備してから……ちょっと……」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年3月13日 22時
