11 11月以降 ページ11
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期末テストや部活の大会と、慌ただしく過ごし、週に一回会えない事もあった。
毎日メールをするのをやめてから、大貴発信のメールも来るようになって、やっぱり嬉しい。
前は、絵文字だけの返信とかあったけど、今はちゃんと言葉もついてくる。
絵文字好きだなって思うたびに、私以外の女の子とも、そんなメールしてるのかなって思って。
クラスの中心になって、誰からも好かれるような、明るく元気な大貴だから、友達がいっぱいいてもおかしくない。
それにヤキモチをやくような、心の狭い彼女なんて嫌だと思うから、必死に知らないふりをしている。
私と一緒にいても、すごいスピードでメールを打ってる姿を見ると、ちょっと落ち込む。
約束通り、11月は映画を観に行った。
12月はクリスマスのイルミネーションを見に行った。
プレゼントは何がいいか聞かれて、お勧めのCDをお願いしたら、洋楽のCDだったんだよね。
オシャレで素敵なCDで、大人になった気分になって、ジャケットを勉強机に飾ってみた。
私は、部活中に使えるスポーツブランドのネックウォーマーにしたんだけど、喜んでくれてて良かったって思って。
正確にはクリスマスを過ぎてたデートだったけど、彼氏と過ごすクリスマスは、なんだかロマンチックで温かい気分でいっぱいだった。
冬休みは、私が冬期講習を入れたので、余計に会えなくなっちゃって。
新学期が始まってから、初詣に出掛けた。
1月のデートは初詣のみ。
2月はバレンタインデートで、映画を観に行った。
A「本命チョコ作ったの、初めてで」
有岡「そっか……
週末、すげーAんちから、甘い匂いしてたから、期待してた。
でもさ、部活用もあったの？」
A「そう！
すごく大変だったんだよ。
愛美がうちにきて、一緒に作ってね。
それが終わってから、大貴の作ったから、結構いい感じに出来た。
部員さんの分、練習みたいな」
有岡「そっか、楽しみだな」
A「で？本命チョコ、私以外に何個もらったの？」
有岡「え？義理と本命の違い、わかんねえけど。
5個くらい？」
A「多い！
可愛い子とかいるの？」
有岡「知らねえよ」
誤魔化したけど、相変わらず人気あるんだなって思って。
ちょっと胸が痛かった。
A「あ、うちのお母さんからチューリップサブレも入れてあるから」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2019年3月13日 22時
