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47 Daiki ページ47

Daiki




伊野尾「二年の高木先輩、バスケ部の!」



八乙女「そうそう、あれ、この前の雨の日の部活ん時だよな、チェックされてたの」




二人がすごい勢いで話しだしたのがビックリして。

二人の顔を順番に見てたら、やっと事の重大さに気がついた。





有岡「どこ・・・どこにいんの」




八乙女「五組の前!」





昼休みの教室で、机にぶつかりながら廊下に飛び出した。

遠くに見える大きめの背中は、ちょっと大人びていて。

こっちを向いているAの顔は、見た事もないくらい赤くなっていた。





下を向き、もじもじしていて、言葉少なめに返事をしているっぽい。

時々、前髪を手で直していて、照れ隠しをしてるようだった。





廊下では、そんな二人を噂する人や、ニヤニヤと見てるだけの人。

四組の前で、三人で二人の様子を見ていたら、四組の葵ちゃんが教室から出てきた。





葵「何してんの、三人で、珍しっ」





伊野尾「シーッ」






伊野尾が葵ちゃんの腕を引っ張った。






葵「な、な、何よ。

  痛いじゃん!」







伊野尾「いいからっ!

  あれ、見てみろ」






伊野尾が指さした方に視線を送り、小さく「えっ?えっ?」って言っている。





葵「え、うそ、え、え」




俺と目を合わせた。

小さな声で




葵「もしかして、告白されてるの?」






有岡「お、俺は知らねえし」





葵「そっか、そうだよね」





伊野尾「だから、葵、聞いてよ」






葵「うん!分かった!」





そう言って拳を握ったタイミングで、昼休みが終わるチャイムが鳴った。




高木先輩とやらが、Aに軽く手を挙げ、「またね」的な挨拶をしていて。

Aは、深く頭を下げている。





高木先輩とやらが、俺らの脇を通り過ぎた。

中学生とは思えないようないい香りがした。

そして背がとっても高かった・・・




Aが頭を上げたタイミングで、高木先輩とやらが、再び振り返り手を振った。

ニコッて笑って前髪を直しているその手に、小さな紙を持っていた。




その姿を、四人でじーっと見ていたから、Aに気づかれてしまった。

そして、俺と確実に目が合った。


一瞬目を見開いてビックリしてたけど、五組の教室の中から女子が数名出て来て、Aの腕を引っ張って、教室の中に入ってしまった。




葵「っということで、授業なんで、またね」







■高木くんは文字化け防止の為、「高」で表示します■

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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年8月29日 23時

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