41 Daiki ページ41
Daiki
葵「ごめん、お待たせ」
A「日焼け止め塗ってたら遅くなっちゃった」
伊野尾「乙女の肌は、大切だからねー。
行こうぜ」
葵ちゃんの肌は真っ白だった。
Aは、日焼け止めなんていらないくらい焼けてるのにな。
にしても、二人とも、いきなりビキニとかで現れなくてホッとした。
洋服を着てるみたいな水着で、上はシャツ、下はスカートとショーパン。
それでも、いつもより肌がいっぱい出てるから、緊張する。
有岡「これ、膨らまそ」
A「あ、ありがと」
手に持ってる膨らんでない浮き輪を受け取り、高速で空気を入れてくれる空気入れの列に並んだ。
伊野尾「俺ら、どっか場所取ってくるわ」
A「葵ちゃんのも入れてく」
葵「あ、お願い」
・
伊野尾も携帯持ってて、あとで連絡するって感じなんだよな。
いきなりAと二人っきりになって、ちょっとドキドキしてた。
有岡「やっぱ混んでるな」
A「うん」
会話が続かない・・・
こんな事言ったら引かれるかもだけど、二人の時に言っておきたくて。
有岡「水着・・・可愛い」
A「え…ありがと。
でも、日焼けがちょっと恥ずかしい」
有岡「俺もだって。
遠くから見ると、シャツ着てるみたいだろ」
A「でも、有岡は毎年じゃん。
ずっとサッカーやってるんだから。
だから、変とか思わない。
カッコいいし…」
有岡「え…」
A「はいはい、順番来たよ。
膨らまそ」
誤魔化されたのか、からかわれたのか・・・・
二人で一緒に大きな浮き輪を二つ膨らませた。
一つずつ抱えて、メールで送られてきた場所へ向かった。
最近のAは、いつも半歩後ろを歩く。
絶対横に並んでくれないから、少し振り返り気味にその姿を見る。
部活の時より上に結ばれたポニーテールが、歩くたびに揺れている。
麦わら帽子をかぶってた時は結んでなかったから、着替えた時に結んだっぽくて。
結び目についてるピンクのハートが子供っぽかったけど、Aって可愛いものが好きだから、らしいなって思えた。
俺は、Aの事を誰よりも知ってると思ってる。
それに、こうやって、いつもそばにいてくれると思ってる。
付かず離れずの微妙な距離が、絶対崩れない自信があった。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年8月29日 23時
