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37 Daiki 研修旅行 ページ37

Daiki




うちらの小学校と隣の小学校で、ほぼ構成されてるこの中学。




ゴールデンウィーク前に、泊まりで研修旅行があった。

まあ言えば、新入生親睦会だよな。






富士山のふもと、河口湖で行われた。






遠くのクラスに、Aの姿を確認する。

俺の知らない男子と、楽しそうに話してる姿に嫉妬する。




中学生になったら、もう一度ちゃんと告白したいと思ってたけど、



いつ?
どこで?
どのタイミング?
何て言う?



いくら幼馴染だからとはいえ、ちゃんと計画立ててしたいから、悩んでた。





大食堂で夕飯を食べ、部屋に戻るタイミングで、後ろから肩をつつかれた。





有岡「ん?」




振り返るとAで。

特に何も言う訳でもなく、ニーッて笑って、小さく手を振られた。

女子は階が一つ上だから、そのまま階段を昇って行ってしまった。





「あー、なんだろ。

 その後、進展があったのかなー」




見てんじゃねえよ。

中学になっても同じクラスの伊野尾。

彩ちゃんと別れたことは知られてたとしても、Aへの気持ちに気付かれてるとか。

どこら辺から、漏れちゃってるわけ?






有岡「進展とかねえし・・・」






伊野尾「あー、暗いなー。

  ねえ、A、人気出ちゃうかもだから、頑張ってねー」





有岡「頑張ってって・・・」





伊野尾は班が違うから、隣りの部屋に入って行った。




A、人気出ちゃうとかあんの?

いや、別にブスとか言ってねえけど、目立つ感じじゃないから。





さっきAに触られた肩が熱い。

ジンジンとさっきの感覚が残ってて、何も付いてないのに、肩を見てしまう。



突然つっつかれたから、何の返答も出来なかった事を後悔してた。

話すチャンスだったのにって。





今日は、大きいけど同じ屋根の下で寝る事になるのに、家の方がAとの距離は近いから。

幼馴染って、すげー近くにいるんだなって改めて思って。





案の定、深夜までふざけて、寝不足で朝を迎える。



朝食時の大食堂で、遠いAを見つけて、少しだけ気持ちがシャキッとした。

好きな子を思う気持ちって、こんな感じか。

彩ちゃんには、そんな気持ちになんなかったな。






二日目の行程もこなし、バスに乗る。


同じクラスじゃないと、ホントつまんなくて。

俺の周りに女子はいないし、自然と笑顔と会話が減っていく。

男子だけの方が楽だとさえ思えてきた。



そんな帰り道だった。




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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年8月29日 23時

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