7 ページ7
・
有岡母「こんな時間にごめんね」
母「ううん、全然大丈夫だけど、どうしたの?」
有岡母「お父さんっ」
有岡父「あ、あの。
この度は、息子がAちゃんにケガをさせてしまい、申し訳けありませんでした」
有岡母「本当にすみません。
ほら、大貴も!」
有岡「ごめんなさい・・・」
母「え、ちょっと何・・・どうしたの」
有岡母「大貴に聞いたのよ。
今日、先生が来た時の話してね。
Aちゃん、学校でいじめられてるのかって」
母「あ、うん・・・」
有岡父「そうしたら、自分のせいでイジメられて、怪我は、俺が殴ったって言いまして」
母「え?!なんで?
ちょっと、A!来て!」
・
あぁ・・・
嘘がバレてしまった。
それなのに、おばさんとおじさんに話したんだと思うと、ちょっとホッとしたり。
母「A!」
かなり出づらいけど、もう逃げられないし。
仕方なく、下を向いたまま、玄関に行った。
・
・
母「ねえ、転んだんじゃないの?」
怒られると思ったけど、優しく言われた。
おじさんもおばさんも、私の事じーっと見てるのが分かった。
有岡母「Aちゃん、ホントにごめんなさい。
大貴も!」
有岡「ごめんなさい・・・」
下を見たまま、モジモジと言った。
A「あの・・・
私を殴ろうとしてたんじゃない。
偶然ぶつかっただけ・・・」
小さめの声しか出なかった。
有岡母「なんかね、他の子を殴ろうとしてたのはホントみたいで。
その子を守るみたいに、Aちゃんが出て来ちゃったみたいなの」
母「え・・・そうなの?」
有岡「はい・・・」
A「だから、私を殴ろうとしてたんじゃないから、もう大丈夫・・」
有岡「ほんと、ごめん。
俺・・・」
半歩前に出て、何か言いかけた。
辛そうな顔をしてこっちを見てた。
有岡母「でもね、偶然でも、Aちゃんにぶつかって、縫うぐらいの怪我をしたのに言わなかったから。
本当に、申し訳ないことしちゃって」
有岡父「すみませんでした」
おじさんとおばさんが深く頭を下げ、ワンテンポ遅れて有岡も頭を下げた。
・
母「もう、頭上げて。
それより、いじめられてる事の方が心配で・・・」
・
1444人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:やまぱん | 作成日時:2018年8月29日 23時