検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:355,552 hit

1 ページ1






教室はざわつき、きっと私は可哀相な人として見られてる。





先生「静かにして。

  えっと、Aは終わったら残って」





私の名前は、今まで出てなかったのに。

急に呼ばれてビックリした。





顔をあげ先生を見ると、手元に写真が見えたので、はがしたんだって思って。





先生から事情聴取を受けるなんて、絶対イヤ!



みんなが私を見てる。









私は・・


私は・・・





どうしたらいいか分からず、声を出して泣いてしまった。










先生「はい、じゃあ終わりにしよう。

  日直!」






みんなが起立で立ち上がってるのに、立ち上がれなかった。




「さようなら」という、いつもより低い挨拶の声。

ザワザワとみんな教室から出て行く中、顔を覆った手を外すことが出来なかった。





葵「Aちゃん、大丈夫?」




葵ちゃんが脇に立って、私の帰り支度を手伝ってくれてた。





葵「ごめん、慧ちゃんがあんなとこで言うと思ってなかったから。

  私、どうしたらいいか分からなくて、慧ちゃんに相談しちゃったの。

  ホント、ごめんね」






首を横に振った。


もし私が葵ちゃんの立場でも、誰かに相談したと思う。


でも、幼馴染の伊野尾くんに相談出来るの、すごく羨ましい。






葵「どうする?職員室行く?」





また首を横に振った。





葵「うん、帰ろ。

  だってAちゃんが話す事なんか、ないもん。

  こっちが聞きたいくらいだもん。


  行こっ」





そう言って肩を軽く叩かれたので、ゆっくり手を外し、顔を上げた。


心配そうに私の顔をのぞいてくれてる。






ほぼ、教室には人がいない。


もちろん、有岡もいない。





葵ちゃんに手を引かれ、時々「大丈夫?」って聞かれながら昇降口に着いた。





下駄箱の前に有岡がいた。


昇降口の外に、有岡の仲間たちが有岡を待ってるようだった。










何も話したくない・・・











だから、上履きから外履きに履き替え、有岡の前を過ぎようとした時に、後ろから伊野尾くんの声がした。










伊野尾「あ、A、気をつけろよ。

  ひどい事されるといけねえからな」





名前を呼ばれたし、有岡の横で止まった。






A「・・・うん」





伊野尾「こんな事になっても、お前を囲ってるやつらって平気なのな。

  お前の事、待ってんだろ。

  バカじゃねえの?」









2→



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (437 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1444人がお気に入り
設定タグ:有岡大貴 , Hey!Say!JUMP , Daiki
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:やまぱん | 作成日時:2018年8月29日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。