8 Daiki ページ8
Daiki
有岡「よしっ！」
思わず、拳を握り、手前に引いた。
だって、人生二度目の『どうぞご自由に放出しちゃっていいですよ週間、いや月間』になるんだぜ？
ゴムつけるのはAがしてくれるからいいけど、あの変な間が、なくなるんだもん！
A「あ、あのね・・
喜んでるとこ言いにくいんだけど、今、生理中だから」
有岡「え・・・なんだよ、それ。
誘われたんじゃねえのかよ」
A「誘ってはいません」
有岡「マジかよ。
萎えるわ・・・」
A「ふふふっ」
有岡「あっ、いやらしい！
俺が萎えたの想像しただろ」
A「え！してないって。
もう・・最低！」
わざと言ったのに、顔を真っ赤にして、確実に想像したな。
夫婦四年やってても、そういうウブなとこ、やっぱ可愛い。
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その日から、パソコンで土地を探したり、
週末は不動産屋に行ったり、現場を見に行ったりして。
夜は、毎日のように仕込みをして。
忙しいけど、その先の未来を考えると、すげー楽しみだった。
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八月に玉クリで、初めての受診をした時には、もう土地は決まっていた。
結局、なんかあった時も考えて、うちの親が来れそうな距離の、東京寄りのギリギリ千葉県に決定した。
駅近物件好きのAにもいい、駅から徒歩5分。
やっぱり金額は高くなったけど、短期間にあれだけ貯金出来たんだから、大丈夫かなって思ってね。
駅近に土地がある事も、あんまないと思うしって不動産屋さんの押しにハンコを押しちゃったんだよね。
八月中に、住宅展示場を巡ったり、完成邸見学会に参加したりして住宅メーカーを決める予定。
A「大貴は、どんな家にしたい？」
有岡「んー、やっぱ畳の部屋は欲しいかな。
今だったら、みんなで川の字で寝れるだろうし、定年後は、そこでゴロゴロして過ごしたい。
あとね、夢だからさ、どうしてもって事じゃないけど・・」
A「うん、一応聞いておく」
有岡「地下、もしくは防音設備が整った広めの部屋にルームシアターを設置したい」
A「ふーん、ルームシアターね。
地下掘るのって高いって言うけど、防音設備つけるのとどっちがいいか聞いてみようね」
有岡「聞いてくれんの？」
A「聞いてはみようね」
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年7月8日 18時
