7 Daiki ページ7
Daiki
Aの提案は突然だった。
先週ボーナスが出たから、それでなんだと思うけど。
俺が、家を建てるなんて・・・やっぱ嬉しい。
A「でね、これを機に、もうちょっと東京寄り、もしくは都内に引っ越したいなって思って」
有岡「え、それじゃ、Aが大変になるじゃん」
A「このまま千葉営業所に勤めるにしても下り方面だし、大丈夫かなって思ってるけど?
それに、大貴もそろそろ二課長くなってきたじゃん。
転居を伴わない転勤の事考えてね、いいかなって」
有岡「まあな」
もちろんAがプレゼンしてくるって事は、すべてにいい方向に向いてるはずだし、文句をつけたいわけではない。
A「で、今週末位から、探し始めたいなって」
有岡「あ、そんなすぐ?」
A「もう一つ提案があってね・・」
ちょっと口ごもりながら、タブレットで何か検索して、こっちに向けた。
“妊娠数週カレンダー”
久しぶりに見るけど・・・えっ・・・
A「二人目・・・」
有岡「えっ、マジで?」
A「あ、いや、出来たわけじゃないよ?」
有岡「あ、そっか。
ちゃんとゴムしてても、妊娠しちゃうってあるんだって思っちゃった」
A「いや、あのね、保育園に入れるのに、4月〜9月生まれがいいらしいのね。
で、そろそろ作ると、そうなるかなって思って。
いや、今すぐだと、三月に産まれちゃうんだけど、でも保育園が見つからなかったら、少しだけ延長できるし、いいかなって」
有岡「まあな、引っ越しちゃえば、裏口入園も無理だしな」
A「何、裏口入園って。
悠貴は、ちゃんと空きがあったから入れたんでしょ?」
有岡「えっ、あっ、そうだな・・・そうだと思うけど。
涼介先生に、引っ越すって言っとこうな」
A「え、まだいいでしょ?」
有岡「いや、もう一カ所くらい、保育園作ってくれるかもしんねえし」
A「何言ってんのよ、涼介先生を利用しないの!」
有岡「ま、まあな」
いちご保育園が、Aの為に建てられたことは、まだ言えてない。
知らなくていいかなって思いつつも、あいつの気持ちになったら知って欲しいかなとも思う。
有岡「えっ!ちょっと待て。
仕込んでもいいって言った?」
A「まあ、そういう感じ?」
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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年7月8日 18時