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悠貴は、あと一週間だけ今までの保育園に通い、残り二週間は、新しい保育園の慣らし保育にあてられていた。
あっちの先生も何人か異動してくるみたいだし、涼介先生も、保育士の仕事以外の事で来てるみたいだし、私としては不安はなかった。
何より、お母さんと電車通園させるのが心配だったから、それがなくなるのは良かった。
桃ちゃんは、すごいお利口。
私が二人目の余裕だからなのか、むやみに泣いたりしない。
母乳をゴクゴク飲んで、すぐ寝ちゃうみたいな、理想の赤ちゃん。
大貴は、桃ちゃんがやっぱり可愛いみたいで、「俺が抱っこする」ってすぐ言うの。
悠貴が「抱っこして!」って言う回数と変わらないかも。
張り切ってオムツ替えてくれるっていうから任せたのに、急に大きな声を出した。
有岡「あっ!やっべ・・・そうだよな」
そう言いながら、オムツのテープを閉じてしまった。
A「してなかった?」
有岡「いや、してた。
ウンチもしてる」
A「え、じゃあすぐ交換してあげてよ」
有岡「いや、ちょっとこのシステム、むずい。
それに、ちょっとやっぱ無理!」
悠貴の時は、初めての子でも進んでやってくれたのに、どうしたって言うんだろ。
まさかね、そういう理由じゃないよね。
A「じゃあ、一緒にやろ」
有岡「え?あぁ・・・うん」
A「男の子と違って、全部汚れちゃうから、キレイに拭き取ってあげないとダメなんだよ。
あれ、両親学級の時習ったの、忘れちゃった?」
有岡「イメージと違った」
A「イメージ?
今は私やるから、見てて」
有岡「おぉ。
やっぱ、うめえな。
同じシステムだと分かるんだろうな」
A「大貴・・・桃ちゃんを、大貴の経験してきた女の子と、一緒に考えないでね!」
有岡「え?そ、それは当たりめえだろ。
俺の大切な娘だからな」
A「じゃあ、意識し過ぎだからね。
ホント、いやらしいんだから」
有岡「そんな事、考えてねえし」
悠貴「パパ、いやらしい」
有岡「おい、悠貴、黙れ!」
A「悠貴、それ保育園で言っちゃだめだからね」
悠貴「はーい!」
その間も、桃ちゃんは親指を舐めたり、手を動かしたり、お利口にしていた。
お母さんが買い物に出掛けててよかったって思って。
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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年7月8日 18時