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悠貴が完璧寝入ったのを確認して、大貴の方に向き直った。
今日は仰向けで、右手の甲をおでこにあてた状態で寝ている。
掛け布団がズレる関係で、掛け布団は、シングルサイズを二枚使ってる。
私と悠貴で一枚、大貴が一枚、別々になっている。
大貴の掛布団の中に潜りこんだ。
ふふっ、あったかい。
A「ねえ大貴、悠貴寝たよ」
小さな声で囁き、体を小さく揺らしてみた。
A「もう悠貴寝たんだし、着替えなくていいと思うよ。
枕元にプレゼント置くだけで」
んーーと言いながら、私を腕の中におさめた。
有岡「・・・そうする」
ちょっと面倒になったんでしょ？
それでいいと思うよ。
のそのそと起き上がり、ウォークインクローゼットの中から、大きな紙袋を出してきた。
二人で話し合った、レゴブロックの赤いバケツが入っている。
どこに置こうか迷ってたけど、大貴側にあるサイドテーブルに無理矢理置いていた。
有岡「A起きる時に、悠貴の隣に置いといて」
A「うん」
有岡「あとさ、これ・・・」
今度は、水色の箱に白いリボンがかかった、あの有名なブランドのものを目の前に突き出された。
A「え・・・私？」
上体を起こして、受け取った。
有岡「そう。クリスマスプレゼント」
A「ありがと。
私もあるんだよね、待ってて」
キッチンに隠してあった袋を持ってきた。
すっかり起きていて、子供みたいにワクワクしてるっぽい。
有岡「え、これって、ショッパー変わったんだ」
ちょっと前まで、ブラウンの紙袋だったけど。
そういうの気がつくんだなって思って、さすがだなって感じ。
A「サフランカラーって言うんだって。
どうぞ」
有岡「あ、ありがとうございます。
あっち行こうぜ」
私に、さっきまで履いてた靴下と大貴のパーカーを渡して、自分もパーカーをかぶって、リビングのエアコンをつける音がした。
オレンジの間接照明だけついていて、ソファーに座って箱を開けている途中だった。
隣りに座ると、ブランケットを膝にかけてくれて
有岡「開けてみてよ」
A「うん・・」
有岡「おっ、名刺入れ？定期入れ？
壊れてたの、知ってた？」
A「うん、そう。
これはピアスだね、可愛い」
シルバーのフープピアスだった。
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作者名：やまぱん
| 作成日時：2018年7月8日 18時
