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悠貴は、チーズフォンデュが気に入ったみたいで、ウィンナーとブロッコリーをいっぱい食べてた。

隣りでパパが、ウィンナーは俺も食べるんだって訴えてる。

口や手をナポリンタンのケチャップだらけにして、

私が作った骨付きチキンを、一丁前に手で持って食べている。

汚れついでにケーキも食べる事にして、三人でお腹いっぱいになった。





有岡「やべー、食い過ぎた。

  サラダ二種類も、食いきれねえわ」






A「うん、ちょっと多かったね」






有岡「なあ悠貴、ママはお料理が上手なんだぞ、覚えとけよ。

  これが普通だと思ってっと、彼女が出来ないかんな」






悠貴「うん」






A「もー、意味わかってないよ。

  やだ、悠貴に彼女とか・・・

  まだまだ先だろうけど、私、耐えられるかな」






有岡「耐えるしかない。

  頑張れよ、ママ」






A「ねー、桃ちゃんの彼氏だって、大貴、ヤキモチやくと思うよ」






有岡「やめろ。

  まだまだまだまだ先の事だって」






自分はそうやって逃げるんだよ。

ひどいよね。





最近は、週末だけお風呂が食事の後になってしまって。

三人で入ってもいいんだけど、大貴の計らいで、一人でゆっくり入れよって言ってくれるから。

食洗器に洗い物をセットして、静かになったリビングで、自分の時間を過ごしている。






私がお風呂に入ってる間に、今日はプラレールで遊んでたみたい。

去年、サンタさんがくれたんだよね。

覚えてるかな。




12月に入ってから、毎日「ぐりとぐらのおきゃくさま」というクリスマスのお話の絵本を読んでいる。

クリスマスがなんだかわかってないと思うけど、保育園でもお菓子のプレゼントをもらってきたし、楽しい事だってのは少しだけわかってるみたい。




三人で歯磨きをして、いよいよ寝る時間になった。





サンタさんがどうやって登場するのか、私は知らないけど。

大貴の声が少しだけ大きいのは、緊張のせいなのか興奮のせいなのか、どっちなんだろ。






A「悠貴、今日はクリスマスだから、これ読むのも最後だね」




もう、すでに目がトロントしてる。

眠くなると、オッ パイを飲むような口の動きをするので、すぐ分かる。





A「森で雪合戦をしていた野ネズミのグリとグラは・・・」









A「おしまい。おやすみなさい」





そう言う頃には、悠貴も大貴も寝息が聞こえていた。

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作者名:やまぱん | 作成日時:2018年7月8日 18時

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